夢見る汗牛充棟
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2009年03月29日(日) ガンダムOO 最終回を見終わって好き勝手にもだもだ

コラサワは、生きてるだけじゃサプライズではなかったが、カティさんと
結婚したのはびっくりした。いや、嬉しかった。感動した! おおお!
幸せのコーラサワー、まさに一人勝ちだ!!

というわけで、ダブルオテレビシリーズ二期終わったわけですが
映画に続くのではそりゃまぁ主要キャラは殺せまいという事情を
斟酌せずに感想を吐き出さずにはいられないんだ。

ええと、ぶっちゃけもだもだしました。
死んだ人間以外は、自分のしたことに何一つ責任を取らない結末だな
と思いました。個々のキャラは好きですが社会の建て直しを考える時、
アロウズもCBも武力を無闇に振るって社会を疲弊させた人たちは
せめて人間の法で裁かれろと思ってました。
考えよう……考えなくちゃ。はまぁきれいですが。
報道ステーションでキャスターが、「人間の心が失っているものを
考えなければなりません」とか頻繁に言うのと同じ位思考停止に
陥る可能性が高いよね。ある問題が提起されて、その回答例が
考えよう、になることはなさそうですし。

CBは人類社会からはみ出して、なおかつ人類社会から
ナマハゲとして認知された? 今後、悪い子がいたらナマハゲは
いつでもやってくるであろう。……ということなのか。

第一期にあんだけやってたCBを、――アロウズの台頭を招いたのは
ぶっちゃけCBだと思いますし、アロウズが弱者に圧倒的な戦力
兵器力をもって対するのも、CBから学んだことだと思うのですが――
それがアロウズ解体やイノベイターの台頭に一役買ったからって
見逃されるのって、まともな政府のやることなのか?
必要悪を行う機関としてCBを黙認するならアロウズを設置した前政府と
一体何が違うのかが私にはさっぱりわかりませんでした。

リボンズは終盤でスケールダウンしたあたり、前ご主人さまのアレハンドロ
といい勝負だったかなーと思いました。はい。

グラハムは最終話ではわずか1カットで、台詞なし。涙出た。ああああ。
一期で人気出たからさしたる役割もないけど出してみました的なおざなりー
感というか、もてあまし感というか。寂しかったな。崩壊してて。
一期の熱いようでいて、冷静な職業軍人らしい彼が好きでした。
まぁでも1カット出たのはきっと映画でがっつり出るための布石だね。

熊息子。正直えらくキライなので何すかして語ってるかと思った。
そんならグラハムを……。

ビリーは結局振られたわけなんでしょうか? それとも遠距離恋愛?

そして、なんであの姫さまは子供と手を繋いで、宛がい扶持食って、
きれいな服を着て、歌を歌って逃げ回るってただけで故国を再建
できたんだろう? 本当、世界は不条理に満ちてる。

コラサワがケコン式してたおかげで、心がすごく和らぎ救われました。

あと船を下りたらしいアレルヤとソマたんにも和みました。
戦うために人間のエゴで作られたあの子たちには、ぜひ今後は
争いに関わらない平和な暮らしをして欲しい。
そして、それとの比較になるけれど、ネーナには救いの道はなかった
んだろうかと思うと悲しくてたまらない。

沙慈とルイスも幸せになって良かったね。
でもルイスは敵を討ったんですよね。そこがちょっともだもだです。
復讐の連鎖はしない。
ただネーナには泣いてくれる人すらいなかったし。そこが悲しい。
でも、ルイスは幸せになるといいよ。充分苦しんだから。



見ながらつらつら書いていたキャラ感想
ジニン大尉
・好きだったのに、亡き妻の写真とか見るから台無しです。めそめそ。

ジェジャンさん
・めそめそ。なんか冷静に良男に従うさまが素敵でした。

アーバ・リント
・爆散したのはやっぱりでした。ああいう典型キャラとして良い仕事した。
・ていうか熊たんぶったけど、お前先に死ぬ思って我慢してやった。
・とりあえず、カティさんが一緒にいなかったことには感謝だ。

良男(アーサー・グッドマン)
・この人を見るたびに、この人アロウズの制服着るの嫌で嫌でたまらんのだろうと勝手に同情を寄せていました。
・将官として腹の据わったけっこう良い指揮官だと思ってたんですが、死に様は腹が据わってなかった。腹周りに反して(そこか)

熊たん
・やっぱしソマたんを養子にしたかったのか。ほのぼの。
・お嬢さんをぼくに下さいはあったな。あげちゃったな。ほのぼの。
・軍人という枠から逃れられない熊たんには、養子にしようがなんだろうがソマたんを戦争から遠ざけることなんてできないのでそれならばいっそアレルヤに託したのかなと思うと深い愛情に胸が痛みます。手放す愛。
・フラグ立ってるとは思ったが、勘違いすれ違いで、私情丸出しでキレた息子に殺されたのは切ない。さいごまで良識ある軍人としてぶれなかったな。めそ。
・言い訳せずに、ドレイを気遣い詫びの言葉を発し、息子が爆発に巻き込まれないように遠ざける。奥さん死んだ時も言い訳しなかったんだよね。うああああああああ。泣いた。
・とりあえず、言葉はとっても足りませんでしたが、あの背中から学べよ馬鹿息子。
・でも嫌われるとどう接していいかわからないくて仕事人間になっちゃう、私人としてはへたれな駄目親父だったけどさ。人間どこかしら駄目だろ。
・ていうかどうして熊さんが叛乱軍に加担したことになって名誉回復されてないの(泣)

ドレイ
・母の死を父のせいってことにして自分を形成した故に、寡黙な父の背中を見て学ぶということもなかったし、言葉にされない繊細な胸中というものが他人にもあるということを学ばずにここまで来ちゃったんだな、と無言のルイスを抱きしめている姿みて思った。
・が、しかし。軍人が任務中に命を落としたことについて幼少時はともかく、同じ軍人になって、軍隊生活を送った上で変わらずあそこまで逆恨みできるものですか?
・セルゲイさんは確かに言葉が足りなかったが、ドレイはドレイで決定的に口に出さない人の気持ちについて斟酌する能力が決定的に欠けているぜ。
・アンドレちょっと痛い子。
・つかソマたん泣かしたので許さん。
・つか殺した翌週の言動がもっと痛かった。つかルイス抱きしめたので許さん。
・つか本気であの台詞言っているなら空恐ろしい子。私怨と義憤を無意識にすりかえ、しかもその根本に勘違いがある訳で。あの瞬間のドレイは判断に基づいて行動してなかった。職務と肉親の情の間に悩み揺れたわけでももちろんない。
・――最後で改心したからって許さん。

クラウス(カタロン)
・戦力差がありすぎて、活動し続けることに必死故に邪念が入る余地がないというかおかげで理想に命を懸ける純粋でひたむきな一青年していられるなという印象のクラウスとカタロン。
・強大な敵を前にしているゆえの一枚岩というか、まさに武器を手にした弱者代表に見える。
・思想も目的も異なるCBにすりよらざる得ないあたりが可哀想だった。
とにかくこの人たち選択の余地ないんだよな。
・だけど追い詰められると自爆テロとかに走るのもこういう組織だと思う。ああああ。
・最後はちゃっかり勝ち組だ。これから現実とのすりあわせで薄汚れるぜ。

コラサワ
・カティさんの犬。
・和み担当
・思想とか関係なしにカティさんがいるところがオレの場所っつー迷いのなさは素晴らしいなと。
・ややこしい人間多すぎる中で、きらりんと輝いておる。

王紅龍
へたれだったがへたれなりに妹のことは大事だったんですね。それくらいしか。

ネーナ
王留美より彼女の方が好き。ていうか終にネーナを庇ってくれる人が一人もいなかったことが相当ショックでした。ネーナを討ったルイスを憎んでくれる人も誰もいない。兄貴たちの死はネーナが悲しんだけどネーナには何もない。ソマたんにとっての熊たんとか現れて欲しかった、無理なら王留美にとっての紅龍みたいに盲目的に寄り添い庇うだけの人でもいい。世界はこの子に優しくなかった。やり場のない怒りと苛立ちしか与えなかったと思う。

イノベイターたちは印象がさっぱりなかったり。



恵 |MAIL