夢見る汗牛充棟
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「ともだち」
君は悪い人じゃない
そうだね
僕も悪い人じゃない
おそらくね
始めにきっかけがあって
それからそれなりに長い時間
のんびりわがままに
友達同士だった
たぶん
君と僕はぶつかったね
その時こころから
いくつかの棘が生えて
僕らはお互い少し
痛かったと思う
痛みがひかない傷をかかえて
もういいや
見捨てよう
そう思ったかもしれないね
時に比例して
育った筈の何かは
しょせん幻で
うまくかみあっていた
気がした歯車が
一つずれた時
軋みの耳障りは耐え難かった
僕はといえば
もう駄目かな
どうでもいいや
繰り返しても日暮れには
ここに戻ってくる
君がいないと寂しいよ
当たり前に一緒で
ずれや煩わしさを含めてみても
君がいないと寂しいな
僕は君に言葉を投げてみる
またゆっくり
友達になれたらいいな
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