「夢」うろこ雲の 大陸を渡れたならそこには 風の王国があるのだろう限りない白さと ひろがりの上でだれかが きっと人懐かしげに緑と茶色の大地を 見下ろして笑っているきっと 雲の広がる風の王国もうつくしい 郷だろう愛着も 苦悩も あらゆるものが融解し洗われた故郷で 透明な存在は風の民となって もはや無限に行けるのだから色なくうつくしい かたちのない国でふいに出会い久闊を叙して さざめく人の声を聞いた そんな…