★悠悠自適な日記☆
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今日は高校演劇コンクールが近いので後輩達の稽古を観に行ってきました。久しぶりの稽古場なのでもっと興奮して見る事ができるかなと思っていたら、とんでもない…。苦痛で仕方ない状況でした。
なぜならば、その稽古は当り障りのない駄目出しばかりで、その芝居で一番欠けていること(正確に言えば、脚本の内容)を誰も指摘しないからです。それぞれに思っていることはあるのでしょう。見て見ぬフリをしています。あまりにも内容がひどいので、それを指摘してやろうかとも思いましたが、顧問に止められたのでしぶしぶ私も見て見ぬフリをしました。
そういえば、一度後輩にこんなことを言われたことがあります。 「自分達が中心になって稽古してても、なかなかみんなで意見交換がやりにくい。私も含めてなんだけど、あんまりみんなしゃべらなくて途中で間があいて、なんかどうでも良くなるし、お互いの意見は一致してない事も多いし、難しいです。」と。後輩達は個人個人とても優しい子なのでしょう。芝居より先に人間関係が優先されてしまう様です。
それは、私達と一緒にやっていた頃からうすうす感じていたことではありました。例えば、意志の疎通をキャッチボールに例えると、私達が先輩にひとつボールを投げたら100個ぐらい凄い勢いで投げ返されて、私達はそれを拾い集めて投げ返すのに必死でしたが、私達が後輩とキャッチボールをすると、後輩はグローブすら持ってなくて、投げる球は全部デッドボールみたいな感じになります。そしてその球は永遠に返ってこないのです。私達はいつもひとりでボールを投げている様な空しさがありました。私達が先輩から受け継いだいい部分は一生懸命伝えたつもりだったのですが、何一つそれが残っていなかったという感じです。それでもいい芝居ができていればいいのですが、何せ学芸会です。
別に私達と先輩が素晴らしかったわけではありません。しかし本来はこれが普通だったのです。私達は今でも一緒に芝居をしたことがない2つ上の先輩とも交流があり、たまに連絡を取り合ったりするのですが(もちろんひとつ上の先輩とはもっと仲良し♪)今の後輩とは、きっとそういう仲にはならないと思います。仲が悪いわけではありません。しかしその関係は、部活を通じて仲良くなった関係ではないからです。先輩とは、言いたいことを言い合い、たまに喧嘩もして、それで作り上げられた仲ですが、後輩は気を遣って気を遣ってそれを避けまくってきました。
後輩と私達、どちらが空回りしているのかわかりませんが、駄目なとこもいいところも隠さずにもっと見せて欲しかったし、言って欲しかったなぁと思います。そしてそれが無い限り、いい活動はできないんだろうなぁと思いました。
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