Leonna's Anahori Journal
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2005年05月06日(金) |
イ・ビョンホンの『甘い人生』 |
朝、鎌倉で仕事の打合せをして、昼過ぎ出社。 そうしたら、アラ?、鍵が閉まってる。とうとうチマリス締め出されちゃったのかしら?…というより、いい加減すぎるだろッ。こっちは今月下旬のデッドエンドに照準あわせて働いてるのに、この、仕事しなくてもいいよ的扱いは何?
わかった、わかったよ。じゃあもう今日は仕事やめた。こうなったら人生舐めてかかるしかないでしょう。かくも簡単に仕事を放り出す、これがチマリス流、甘い人生。…という訳で、本当に観てきました。イ・ビョンホン主演の映画『甘い人生』。(下手な前振りでゴメン。でも、実話なんです) -- この映画、ひとことで言うなら「人生舐めてもR指定を舐めてはいかん!」と、こんな感じでしょうか(笑)
バイオレンス描写でRー15指定ということなんだけど、凄いのよ、その嬲りっぷりが。ビョンホンssi、もう、ぐっちゃぐちゃにされてました。で、音がまた回るのですよ、サラウンドで。聞かされてたから覚悟はしていたけど、目を覆いつつ耳塞ごうとすると腕が一本たりませーん(笑)。冗談ではなく、目を開けていられないシーンが多くて、チマリス半分くらいしか観られなかった。
しかし韓国の人の血の濃さ、血の熱さって、ラテン系とはまた別の迫力がありますね。なにしろ高校生でも映画の登場人物となると必ず乱闘して、蹴りが炸裂するのはお約束。PVなんかでも、なぜか必ず乱闘するのね、学ラン着た高校生が。あれが、アタシよくわからないんだけど(笑)。
なにしろあの『オオカミの誘惑』でさえライバル校の不良どもが殴る蹴るの大暴れで抗争(?)を繰り返すんですから。で、主演のカン・ドンウォン(魅惑の九頭身花美男)にインタビューすると、「あの映画で一番気に入ってるのはアクションシーンです。自分はあばら骨を痛めたし、共演のチョ・ハンソンは指にヒビが入ってギプスを付けていましたが」なんて答えるの。でも、そういうテーマの映画じゃないじゃない、アレって(笑)。 -- エニウェイ。描写はそうとうキツイですから、それでも観るわという人じゃないと辛いかも。でも映画そのものはきちんと作ってあるし、映像もスタイリッシュできれい。登場人物も、シン・ミナは現代っ子ながら可憐としか言いようがないし、エリックも登場シーンは少ないんだけれど奇妙な魅力を発散している(やっぱりな!)。
特にエリックのあのイノセントな感じ、ほんと独特です。わかってるのかわかってないのか、わからない。もっとハッキリ書くと、バカなのか、そうでないのかわからない。感覚だけで生きている子供(もしくは動物)みたいな、目つき、顔つき、身のこなし。きっと持って生まれたものなんでしょうけれど、魅力的です。 それから、肝心のビョンホンssiの“恋したことのない男”の演技もよかった。上手かった。単純に、完全に恋に落ちているのに、それが自分でわかっていない。だから自分を殺そうとするボスに大粒の涙をこぼしながら喰ってかかるのね、「なぜ自分にこんなことをするのか、教えてくれ」と。
ビョンホンssi曰く“これは私の代表作になる”。たしかに“恋を知らない男”の死に様は、あれだけのバイオレンスシーンのあとにも関わらず、あまりにもロマンチックで、じんわりと甘かったのでありました。
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