Leonna's Anahori Journal
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2004年12月09日(木) 銀座本

 
支払いの度に、財布を開けて思うこと。新五千円札の樋口一葉の顔、あれはちょっとないんじゃないだろうか。
 
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久々に文庫本を買った。本を詰めたダンボール箱をまだひとつも開けていないので、とうとう読む本がなくなってしまったのだ。購入したのは

 「銀座24の物語」 銀座百点編(文春文庫)
 
 
銀座をテーマにした短編のアンソロジーなのだが、それだけに執筆者には久世光彦、志水辰夫、連城三紀彦、常磐新平、平岩弓枝、高橋治等々、なかなか渋い作家が名を連ねており、そこに椎名誠、安西水丸、嵐山光三郎など“かつての銀座棲息者組”が混ざる。

タイトルも、銀座という“追憶の都”にふさわしく、しっとり落ち着いたものが多いのだが、その中でひときわ異彩を放っているのが、藤沢周の「Coffee and Cigarettes 3のトム・ウェイツについて」(笑)。銀座というより表参道という感じだけれど、果たしてどんな物語なのだろうか。江國香織「カステラ」なんていうのも収められていて、なかなか面白そうな本だ。
 
 
 


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