Leonna's Anahori Journal
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2004年06月13日(日) かどわかされて

 
恐い夢で目が醒めた。

眼下にものすごくきれいな海が広がっていて、そこでウツボが人を襲っている。私は海面から二十メートルくらい上の断崖の途中の砂地に座って、足下の修羅場から顔を背けている。

耳をすませて声やら音を聴いていると、無傷では済まなかったものの、どうやら下の人々はウツボを追い払うのに成功したようだ。すると今度は私が助けを呼ぶ番だ。どうやってウツボのいる海に入らずに、ここから脱出すればいいのかわからない。

しかし海面からはずいぶん高いところにいるのだ。ここにいる限りは気味の悪い生物に襲われる心配はない、と思ったその刹那、足元から私の身体に這い上がってきた巨大ウツボ(ギャアアアアアーーー!!!)

胴回り二十センチはあろうかという怪物を両手でつかんで、わが身から引き離そうと死にものぐるいになっているところで目が醒めた。目を開けた瞬間、心臓がぎゅーっと痛んだ。

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こんな恐い夢ってあるだろうか。こんな酷い気分は、ユーロ開幕戦で、開催国でありながらいきなりギリシャに負けたポルトガルサポーター以上のものだろう。
しかも、寝違えたのか、起きたら首が痛くて上を向くことが出来なくなっていた。痛い首のまま、テニスのレッスンに出る。あー。
 
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テニスの帰り、久々に山野楽器でCDを買って帰る。
数年前から多くの人が口々にほめまくる、キリンジの「ペイパードライバーズミュージック」。

さーっと聴いてみた印象は“あら?もっととんがった音楽だと思ってたわ”。こういう音楽はいまの私の殺伐とした心象(そんな大袈裟なもんか)とはシンクロしないけれど、でもでも、下手したらこりゃ癒されちゃうかも。

で、そんなキリンジ「ペイパードライバーズミュージック」のなかで一番好きだったのが、ラストナンバーの「かどわかされて」。ウツボとはまた別のベクトルで胸締めつけられるこの感じ。泣けるわぁ。甘いわぁ〜。極上のビタースィートなり。すっかりかどわかされました。
 
 
 


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