Leonna's Anahori Journal
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2002年07月11日(木) 酷暑の中、墓参

朝起きてみたら台風6号は通り過ぎたあとだった。晴れて、暑い。
酷暑の中、父と待合わせて亡母の墓へ詣る。

十五日、新盆に帰ってくる母のためにお墓の掃除。
お盆が終わって戻ったときのためにきれいにしておいてあげるのだそうだ。
父は黙々とお花を替えて、お線香に火を付けると般若心経を唱える。

以前私は、父親のこういう律儀さを形式的なものだと思っていた。昔の人間が大切にしている習慣的なことで、これをしなければなんとなく落ち着かないのだろう、と。

しかしこの頃では、形式半分、あとの半分はココロからの要請なのだなと気が付いた。そしてその要請は強くて混じりけのないものであることも段々わかってきた。昔の人間、大正生まれの日本男児はそう簡単に感情を表にあらわさない。それが愛情ともなればなおのことだ。いきおい、形式にココロを盛ることになる。

お経をあげたあと、雑木林のそばの東屋に入ってサンドイッチを食べた。日陰に入ると自然の風が心地よい。台風一過の空が真っ青だった。

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それにしても今日の暑さ、八十になる父にはかなり堪えたようだ。ゆっくりゆっくり摺り足で歩く。横浜駅で別れるとき、心配になって家までついて行こうかと思ったが「大丈夫だから、早く帰れ」と言ってきかない。

帰宅してからも気がかりで電話をかけたのだが、なかなか出ないので鼓動が早くなる。やっとつながったときには「いま家に着きました。今日は早く寝てください」と言うのが精一杯だった。

夜。茗荷をきざんで冷や奴を食べた。のどに沁み入る美味さ。











今朝、洗濯物を干していたら野良猫のマリーちゃんがベランダの下に来ていた。
すぐにカルカンブレッキーズを投げてやったが、吊り下げ式猫用給水器(5/3の日記参照)を下ろしたら驚いて逃げてしまった。
  
       


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