ある漫画家の池袋線日記...ばて

 

 

映画メモ - 2009年12月18日(金)

『誘拐犯』

ユージュアルサスペクトでアカデミー脚本賞を取った人のシナリオ。

代理出産をすることになっている、臨月の女をさらい、身代金を要求するという、誘拐モノ。

有買い物で新しい世界を開拓するのはすごく難しいことだけれど、これはかなり出来ていると思った。

身代金を要求された側、の男は裏社会で表には出せないお金を溜め込んでいる人物なので、お金があるとは警察に言えないので、自分の抱えているボディーガードや掃除屋を使って何とかしようとする。

代理出産で出来た子供も実際は誰の子供かわからない。

代理出産は婦人が妊娠を怖がっているというのが原因だけれど、その婦人もボディーガードとの間に子供が出来てしまう。

ボディーガードも誘拐の物語の輪の中に入り込んでくる。

代理出産という形からいろんな物語に発展していく、というのがこの物語の醍醐味だと思った。

二人の主人公のキャラクターはあまり語られない。
それよりも、周りの人間の背景がたくさん語られるのも、この物語の興味深い部分でもある。
この部分に、たくさんの映画を観すぎている方にとっては、目新しい感じがするかもしれない。



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