ある漫画家の池袋線日記...ばて

 

 

くじ運13 - 2009年01月12日(月)

ここでまた少し過去にさかのぼる。

精神的な力があれば、何でも跳ね返してやろうと思っていた頃が、たまたま運勢のいい年だったのか?

精神的に充実していた頃と、くじ運がよかった時期がたまたま重なってしまったのか。

それは定かではないけれど、くじ運のよかった時期はかなり長期間に及ぶ。

おそらく10年以上、15年未満。

ある時、もしかしたら漫画家になれないのは、くじに運を奪われてしまっているんじゃないかと思い、その年末から、絶対に当たるなと祈りながら忘年会に行き始めたその年。

本当にこれからは当たらないようになる、という自信も体のどこかで感じながら、いくつもの忘年会を渡り歩く。

本当に今年は来ないと思いながら、くじ引きやビンゴゲームが当たらない日々が過ぎていく。

そして、本当にこの年くじが何も当たらなかったが、その年が明けたときに、出版社から電話があった。

あなたの描いた漫画が賞に入りました。

それ以来、年末になるたびに、くじよ当たるな!

と念じ続け、その年以降のくじには、ほとんど何も当たっていない。








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