ある漫画家の池袋線日記...ばて

 

 

かちかち山。 - 2006年04月27日(木)

寝る前に漫画家、山下和美先生の「不思議な少年」を読んだ。

「天才柳沢教授の生活」を読んでたときにも思ったんだけど、何か現代版日本昔話のような雰囲気を感じる。

現代になるとこれは昔話にはならないと思うが、そういうことではなくて、物語のつくりがそう感じるのである。

漫画日本昔話はテレビでも高視聴率をマークし、昔、土曜日の7時という時間帯に視聴率40パーセントを突破したことがあるらしい。

ではいったいどういう作りになっているんだろう?
物語を最後まで見たときに、まず教訓なりいましめなりが残る。

これは童話や昔話の特徴である。

おそらくはじめにテーマありきなんだろう。

そこから物語の構成上必要なある性格を持ったキャラクターを作る。

すると大体の物語の全体像があらわれてくる。

後はテーマに沿って自由にストーリーを作っていけばいい。

いろんな要素を盛り込んだとしても、はじめに作ったテーマからはなかなか外れては行かない。



しかし、ほかにも日本昔話的な物語の作り方の要素はあるだろうな・・・・

たとえば、神話的な要素を取り込む。

おそらくいくつかのパターンに、分けられそのパターンの数はそんなには多くないはず。
いいおじいさんと、悪いおじいさんの話とか。

かちかち山のように、悪いやつをこらしめる話とか。

心の優しいおばあさんが、恐いやまんばの所へ行ったら、意外とやさしくてお土産をもらって帰ってきたとか。







そんなオーソドックスで人の心を捉えやすい、物語の形を身に着けたらおそらく大金持ちになれること間違いなしなんだろうなぁ。




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