ある漫画家の池袋線日記...ばて

 

 

夕焼けのセブンとメトロン星人 - 2003年11月19日(水)





パーー

パーー

パパーー

パッパ

パッパパーー

パッパパーー


セブン

セブン

セブン

セブン

セブンセブンセブン!

・・・・・・・・・・



今、子供の頃を思い出しながら、記憶の向こうにあるようなものを引きずり出そうとしている。

ある人のHPで、夕焼けを背景にウルトラセブンとメトロン星人が対峙している写真を見て、もちろんそれは実際の風景の中におもちゃのセブンとメトロン星人を立たせてあるんだけど、今まさに子供の頃に帰ったようなそんな空間に誘い込まれてしまった。

夕焼けの中に戦う二人のシルエット。
工場街の中で道をはさんで対峙している。
その道は舗装してなくて水溜りがたくさんできていて、セブンとメトロン星人が飛ぶ姿が水溜りに映る。

やがて水溜りに映る戦う二人を追うカメラ。

風と振動で揺れる水溜りの中で戦いはつづく・・・・



あの頃は、僕がセブンを見ていた頃の父と母は、もっと若くてピチピチしていた。

ここ数日間で喪中ハガキが5通も来て、その出してくれた人のほとんどが自分の先輩たちで、自分より5歳とか10歳年をとっていて。

しかし、自分と同年代と言えなくもない年齢だったりする。

もうすぐ、自分もそんな年代になるのかと思うと、恐怖と悲しみが押し寄せてきそうなそんな気分になってしまう。





↑クリックすると次の言葉が出ます。



もうあの頃は戻ってこないという気分と供に、自分の子供の頃を連想させるようなものを描いてみたいと思っていたりする。

あの頃の、知らず知らずのうちに近所の子をいじめてしまった記憶や、年上の小学生にいじめられた記憶。

近所の女の子と仲良くしたり、嫌われたりした記憶。

言うことを聞かなくて、父親や母親に叱られたり殴られたりした記憶。

どこまでできるかわからないけれど、そのひとつひとつをもう一度手繰り寄せて漫画にしてみたい。




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