わんぱくルンバの冒険日記

2003年12月01日(月) 条件反射

 いたずら坊主ルンバには、条件反射が一つある。何かいたずらをして「コラーッ!」と叱られ、ビエエエと泣き出すと、同時におもらしをしてしまうというものである。おかげでこちらは叱るたびに、「そういえば、おしっこは大丈夫か?」とハラハラさせられていた。

 ところが今日は様子が違った。
 朝から大雨の1日、この分ではお迎えが大変そうだということで、ルンバに保育園をお休みさせた。1日中、家の中で過ごしているのだから、わんぱくルンバには退屈だ。家中のあちこちで、あらゆるものをイタズラしまくっていた。

 昼間、電話に出ていた私におもちゃの刀で切りかかってきたルンバ。ふとした拍子にその切っ先が私の眉間をついた。もちろんこちらは激怒である。
「あぶないでしょう、コラッ!」
 大声で怒鳴りつけた途端、ルンバは号泣を始めた。片手で股間を押さえている。

 あっ、漏らす!

 見た瞬間そう覚悟したら、ルンバが泣きながらこう言った。
「おしっこしたいよ〜〜〜〜」
 あわててトイレに連れていくと、ギャンギャン泣きながらトイレでチー。

 その後また別のイタズラをして私に叱られた時も、泣きながら自分でズボンを下ろし始め、トイレに向かったルンバ。最近おもらしなしの彼、叱られると尿意を感じるという条件反射は残っているものの、トイレにきちんと行ってくれるようになったようだ。

 それにしても、おもちゃの刀。「戦闘モノ」に目がないルンバ、とにかく戦いに関するグッズに興味津々で、実家の父がしつこくねだられて買ってきてしまったものなのだが、やっぱりもっと早くに取り上げておくべきだった。チャンバラごっこみたいなものは、男の子は避けて通れないのかななんて思ったけれど、危ないものは危ない。もう少しわきまえた遊び方ができるまで、隠しておこう。

 …でも、実際に遊ばないと、「わきまえた遊び方」ってできるようにならないだろうか? わんぱく坊主の母としては、「これ以上は危ないからダメ」という境界線をわが子にどう教えるべきか、目下の悩みの種なのである。


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