サッカーU―22代表がミャンマーと対戦した五輪アジア2次予選のテレビ放映を見ていたら、ルンバが自分のサッカーボールを出してきて、 「キック! キック!」 と言いながらボールを蹴り始めた。どうやら自分も一緒になって試合をしているつもりらしい。
サッカーの試合には応援がつきものだということを、度重なるサッカー生観戦で刷り込まれているルンバ。自分がやっている時に応援がないのは我慢ならないのか、私に応援を催促し始めた。
「えしゅぱるしゅ、ばんがれ(がんばれ)って言って!」
彼にとってサッカー=エスパルスなのだ。完璧なまでの刷り込み、親の思惑通りである。この試合は代表戦であって、エスパルスの試合ではないなどという理屈は、彼にはまだ通用しない。
結局、試合とともにルンバがサッカーボールを蹴っている間中、なぜだか私は 「エスパルスがんばれ〜」 とルンバを応援することを強要されたのだった。
|