今日、私は終日取材に出かけていたため、いつもは5時のお迎えが6時になってしまった。教室に入ると、残っているのはルンバを含めて3人だけ。うち1人はお隣の0歳児クラスの子だった。
「ただいまー」 とルンバに声をかけると、ルンバが飛びついてきた。珍しくミニスカートにストッキングという出で立ちの母の足の感触が、いつもと違ってすべすべしていて気持ちいいのか、足につかまってスリスリしている。
と、なぜかルンバがつかまっているのと逆の足にも、しがみつかれる感覚。見ると、同じく1歳児クラスの男の子が私の足にしがみついてスリスリしている。
その子とは、顔見知りというわけではない。毎日送り迎えに来ているとは言え、直接その子と深く接したことがないので、恐らく私のことは覚えていないだろう。でも、にっこり笑いながらスリスリし続けている。ストッキングの感触が、そんなに気持ちよかったのだろうか。
するとルンバ、なんだか怒り出す。 それを見た先生が、 「ルンバくんのママに抱きついたら、ルンバくんが嫌だよって言ってるよ」
それってもしかして、やきもち!?
いままでルンバは私がよその子を抱こうがどうしようが、一向にお構いなしだった。やきもちなんぞ、まったく焼かれたことがない。なんだかちょっぴりいい気分の母なのだった。我ながら変なことで喜んでいるなと思いつつ。
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