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≫2009年06月07日(日)≫

ブタがいた教室、を見た。小学生がぐるぐると悩んだり一生懸命なシーンは大変可愛らしくて良いんだけど、この先生、鬼かっつー!ありえない。命の大切さを教える授業で、精一杯生徒がみんな考えて、最後あの決断はありえない。理解できない。鬼すぎる。なんで、例えブタでさえ、心を開いて接しれば、情がわいて、好きになっちゃって、大切な存在になる、っていう教えを、じゃあ、みんなそういう気持ちを、ブタだけじゃなくて、世界中の生き物全てに、理解しようとする大切さを、許容しようっていう努力を、していこうじゃないかって、人種や、外見や、その他色々な本質的じゃないことで、誰かを差別したり、誰かをすぐに嫌ったり、いじめたり、悪さしたり、そんなことをくだらない理由でするより、まずは、接してみよう、っていうことの大切さを教えなかったのかな。

ネタバレになるけど、もしブタを生かす選択をしたなら(ナオはその理由を、無理、の一言で充分だと思うけど!)星の王子さまでも言っているように、飼い慣らす、時間をかけて友達になる、沢山の中のひとつ、ひとり、いっぴき、その大切さや素晴らしさや、愛おしさを学ぶことが出来て、その上、誰かや何かを助けたい、っていう綺麗な純粋な気持ちを、つぶすことなく、育む事ができたのに。一生懸命考えて、大声だして主張して、それが、報われることによって、そうすることは、無駄じゃない、頑張れば、ブタ一匹守れるんだっていう、自信にもなるのに。なんで、先生が、食べることを選択したのか、理解できない。あんなに生徒を泣かせて、悩ませて、その結果が、ブタの死じゃああまりにも、酷すぎる。なんでたった小学生の内から、そんな辛いことを、敢えて経験させるのか、理解できない。

だいたい、ブタの授業の御陰で子供が魚をきちんと食べるようになった、って。そんなのほっとけばいつか食べるようになるし、もし一生魚食べなくたって、魚の美味しさを知らない分人生ちょっと損するだけで、健康的には絶対大きな違いはない。ナオがエビを食べようが食べまいが、そのエビが既に死んでるっていう事実には、違いないわけで。死んだエビには、死後食べられようが、捨てられようが、関係ないわけで。大切に育てたブタ一匹の命は、どう考えても、絶対にそのエビ一匹の命より育てた人にとっては、重いし大切だと思う。だから、そんなことを教えるのに、ブタ一匹の命の代償は、どうなの。大切な子豚を、どうしてわざわざ食べるなんていう選択に行き着くのか、どんな大きな理由があって、そうなるのか、本当に理解できない。もしこれが、ネコやウサギなら、食べるなんていう結論はハナからないわけで、結局他の生き物とブタを区別して考えてる人間の傲慢な考えなんじゃないか。

こんなこと、まるで美しい物語みたいに語って見せるなんて、傲慢すぎる。だったら、もっと単純に、ブタは美味しいから食べるし、なんかエビは好きじゃないから食べないっていう方が、よっぽど自然な気がするんだけどな。生き物として。

でも映画としては、面白かった!久しぶりにじっくり最後まで見ちゃった。



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