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≫2006年05月07日(日)≫RENTのこと

この間日本に帰ったときにお母さま(RENT大大大好き)が米国アマゾンで購入なさっていたRENTザムービーのDVDをこっちにお持ち帰ってしまって、それを映画館で見逃した悔しさと共に今度はきちんとPCサイズで観賞させていただきました。以下感想とか。


なんで、なんでこんなにも、舞台だって何度も観てるし映画も一回は見たし、ストーリーも音楽も歌詞の細かいところだって理解しててRENTって作品を満足いくまで知り尽くしたのに、なんでこんなにたまんない気持ちになって涙はとまらなくて感情全部持ってかれちゃうんだろうね。なんでか本当に不思議。見るたびにこんな気持ちになるのは他にはちょっとないなあ。しかも見るたびにはっとするところや涙するところや共感するところが違う。今日見て思ったのは、多分あのファミリーの中でミミが一人十代で結構年下で、だから他のみんなはミミを凄く凄く可愛がってるんだ。だから最後、ミミがご臨終の時の喪失感がでかすぎる。ロジャーがユアアイズ歌ってるときに背景に映るマークコリンズジョアンヌモリーンがたまんないよーそれで、ミミって子がそれだけ愛される子なんだなとわかって作品自体印象が少し変わった気がする。映画ミミの見ためや仕草の可愛さも大きいと思うけど。


ナオが初めてRENTを観たのはまだ高校生のときで、来日舞台だったんだけど、英語はさっぱりわからないし話も理解全然してなかったけど、ただそのパワーに圧倒されたのを覚えてる。最初に好きになったのはエンジェル。一番わかりやすいし、目立つし何より可愛いもんね。名前まんまの存在で、キラキラしてた。その時は英語を自分で読んで作品を理解しようなんて思ってなくて、だけど仕合わせなことにCATS繋がりで知り合った方が同じ時期にRENTって作品を掘り下げてHPで紹介してて、その方にこの作品の深さを教えて貰ったよ。彼女はRENTをマークを中心に理解してて、今はナオもそれに凄く納得できる。それからなんとなく音楽もちゃんとCD買って聴くようになって、2度目はNYCで。ミミと同じ19歳だった。それでも英語はさっぱりだったけど、あそこで観るRENTの衝撃は絶対忘れない。リアルにRENTを感じる場所で、ナオの絶対の憧れになった。スクリプトを読んだり背景を知ろうと色々調べるようになって、あとはコリンズの懐のでっかさの虜。次の年にまた来日RENTを観て、かなり粗くだけど英語もわかるようになってきた。この頃にマークを中心にRENT考えることも出来るかなーくらいにはなって、だけどミミやロジャーについては全く考えてなかったな。20歳すぎて大学もやめて、色々自分で物事考えるようになってからのRENTはナオに大きい何かを教えてくれるようになった。迫力や曲の良さや上手さだけじゃなくて、その内容歌詞の隅々にこめられてるジョナサンラーソンの言葉を注意深く理解しようと思うようになった。そして今。英語はまあ問題なくきちんと歌としてじゃなくて言葉として聞こえるようになって、ロジャーとミミの言葉のぎりぎりな精一杯な感じにどうしようもなく悲しくなってしまうよ。グローリーとかやばい。グッバイラブもやばい。ユアアイズも。ナオは死に向き合ったことも身近に感じたことも運良く一度もなくて、だから多分RENTの世界のことを完全には理解することは出来ないかもしれないけど、でもアートっていう世界で生きる若者のところは凄く凄く理解できると思う。映画を見てはっきりわかったのが、彼らはアーティストだっていうこと。音楽やフィルムやファッションやアクトやアナーキーやダンスっていう媒体はそれぞれだけど、自分を表現する方法を知っててそれで周りに訴えようとしてる。そこがナオがなんでこの作品をこんなに自分のこととして受け入れちゃうかの理由なのかなあ。やっぱり絶対の憧れなんだ。今日本で映画公開中だと思うけど、字幕に頼らず英語でRENTを見ることをかなりお勧めする。本当に細かいところでも必死に生を訴えてるから。

この映画、本当に良く出来てる。凄くわかりやすく、でもRENTの持ってるものをきちんと表現してて、ナオは心から満足して感謝もしてもしきれない。エンドロールの最後の一文に、この映画の全てがこめられてるね。ありがとう、ジョナサンラーソン。



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