無計画であほなことしかしない倅だが、そのやる気は買う。 そして、折れたはずの気持ちに、少しは倅を応援してやりたいという気持ちもあるから不思議だ。 ハゲは、おいらに「勤め人になりきれていない」といった。 会社に期待しても仕方ない。と。 倅やアホのやり方に対して懸案を持っていて心配しても仕方ない。ダメならダメで上が考えるだろう、と。
そうなんだけどさ。 確かに、ハゲの言うとおり、自分がいくら注意をしたって全部行き届いているわけではない。 全部見えているわけではない。 なので、気を使うだけばかばかしい。
けど、どこかでそれを止められるのではないか、という気持ちがあるらしい。 呆れ、諦めているはずなのに。 おそらく、ハゲはその諦めが徹底しているため、そこまで割りきって仕事ができるのだろう。 それはおそらく人間関係にしても……。
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家でもやることなすこと全部裏目。 出勤するたびに打つ手なく挫折して戻ってくる毎日。
そこに突きつけられる、父親として、夫として足りない部分。 ゆずをささえ、踏ん張らなければいけないのにその余力すらない。 本来、味方で手を貸してくれる人間が、どういうわけか無関心(悪くすりゃ敵……にしかおもえん、おいらには)であるため、夫以外の人間に本来なら愚痴れるはずの内容が愚痴れないゆず。 彼女も相当負担がたまっているはず。
完全におかしくなってます。
悪がき三人組の一人からメールが来る。 「最近どう?」 愚痴はいっぱいある。 しかし、今は愚痴を吐露する体力すらない。 愚痴を言うことそのものに疲れてしまっている。
ただ、鬱とかには絶対になるまい。 鬱は自分との戦いに負けた証だとおいらは勝手に思っている。 生き抜く力。 それだけは誰より持っているつもりだ。
戦ってやる。 自分自身と。
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