白。...... author 風梨 透明銀狐/贅沢な言葉たちへ/優しい嘘ばかり言って。
| 踊れなくなった私。静寂の中の一滴の音。/2003年08月28日(木) |
踊れなくなったというのは。
純粋でなくなったとか、そういうことじゃなくて。
もともと私は純粋なんかじゃなくて。
だから、そういうことが言いたいんじゃなくて。
独りよがりな世界で生きられなくなってしまったわけで。
自分で作った箱庭を、壊し始めてしまったわけで。
きっかけは、きっと色々言い訳しようと想ったらいくらでもあるのだけれど。
でも、その行為に意味は見出せないから。
私は、泣こうと想ったら泣いていいって人に簡単に言うけど。
泣くなんてことは喉を指でつついて吐くよりも私には難しかったし。
そんなこともわかんないのに他人事でばかり済ませる自分を怒鳴り散らす自分の声が煩くて仕方なかったこともあって。
そんな非難する声から現実逃避してなにも考えてない振りしたりとか。
そんなことだけ繰り返している気がして。
虚しくなって、どうしていいかもわからなくて。
それは悩んでも仕方ないことって割り切って悟った振りして。
辛い辛くないなんて問題ではなくて。
生きていられないとか、そんなことを想うほど深刻でもなかった。
踊れなくなったというのは。
踊らなくなったのか、踊れなくなったのか。踊り方を忘れてしまったのか。
今は、足が縺れるばかりで、倒れないようにするのが精一杯。
音を聴きなさい。前を見なさい。自分を感じなさい。自然体で。
これほど難しいことが、いったい何処にあるって言うんだろう。
そんな心持。
私は私以上に辛い人なんて、本当沢山いると思うし。
悲劇のヒロインになるつもりはないけど。
踊れない虚しさは、たぶん、今まで生きている中で一番だと想う。
舞台を降りるとしたら、泣き叫ぶに決まってるのに。
上手に踊れないの、辛かったりする。
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詰まるところ、スランプかい?
成長する自分を願うばかりで。成長しようとしてない気がする。
無理しないでいればいいって、いうけど。
それもまた、凄く難しいことですよね?
踊らなくても、やらなきゃいけないことはあるから。
甘やかしちゃいけない。ただ、それだけで。
走らせようと想う。
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