白。...... author 風梨 透明銀狐/贅沢な言葉たちへ/優しい嘘ばかり言って。
| 例えるなら一つのリンゴアメのように。/2003年08月24日(日) |
塾の後にお諏訪様のお祭りに行ってきました。
リンゴアメを食べたのは初めてでした。
私の中で想像の食べ物でしかなかったリンゴアメ。嫌いじゃないかも。
文化祭とかで売って欲しいですね。
あと、甲子園出場記念として、甲子園名物カチワリを飲みました。
あれってなんか金魚食べてる気分になります。
金魚すくいの袋にそっくりだからでしょう。
あとはたこ焼き1パックと牛タン一串食べました。
お腹いっぱい。美味しかったです。
浪漫ですね。お祭りって。
もの凄く切ないですけど。屋台の光と、神社の鳥居と。
帰り道にストリートの沖縄ちっくな歌を歌う人々を見ました。
上手かったです。ストリートに立っている人って頑張っている感じがします。
前に突き進もうとする人々。
夜空高く響くその音色に、どれだけの人が想いを寄せるのだろう。
もっとも、聞き手側の受け取り方で、騒音とする人もいるのですが。
排斥する動きは少し淋しいですね。
人に何かを伝えようとする心は、歌も絵も文字も変わらないですけれど。
私の選択がたまたま文字だっただけで。
だから余計、憧れは強い。けれど。
心を揺さぶることに憧れながら、一方では酷く恐怖を感じて。
「君は君のままでいい」とか「一生懸命」とか。
綺麗過ぎる言葉を、どこかで拒絶しています。
優しさで棘を包むような、一つの核を守ろうとする真珠のような。
見た目が綺麗な、誤魔化しを含む文章が得意です。
だから真っすぐな言葉を紡げる人が凄いと想います。
それって凄く勇気のいることじゃないでしょうか。
誰かに「詩を書くことは心を晒すことだ」と言われました。
私には、あまり当てはまっていない気もします。
真っすぐ自分の気持ちを書いた詩は少ないです。
婉曲と比喩とキレイゴト。
飾り立てられた言葉は、ある種の私の武器です。
そうしていないと生きられない。
捻じ曲がった自己表現。
模索するまま、それでも言葉を紡ぐことしかできない。
私は、相当な愚か者でしょう。
例えるなら一つのリンゴアメのように。
可愛らしく、素直な子の振りをしていたかった。
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