ちょっと前の話。
会社でとある公演のチケットをもらった。 というか明日(平日)のチケットを渡されたところであげるアテもないんだが・・・、いや、管理人と違っておかんは交友関係の広い人だしもしかしたら貰い手見つけてくれるかもなー、と思い素直に持って帰った。 電話をかけた2件目で貰い手が見つかったので、渡して貰えるように頼んで寝た。
その数日後、1本の電話がかかってくる。
「こちら和田金と申しますが・・・」
お隣の三重県は松坂市、牛肉の有名な地域でも老舗であるワダキンというお店からの電話。 もちろん、こんなとこにお取り寄せなんて頼んだ覚えはない。
「○○様からのご依頼ですが、何日でしたらご在宅でしょうか?」
さすがは老舗、在宅の日を確認してからでないと配送しないらしい。 ・・・じゃなくて。
差し上げたもらいものチケットがとても良い席だったらしく、お礼に松阪牛を送って来てくれてしまった、ということだった。
いやーまさか シュレッダー直前の紙切れがお肉に化けるとは。
確かに一般入手の難しいチケットではあったけど、管理人にしてみれば何の興味もない公演だったわけで、でも人によってはとっても価値のあるものだったりする。 物の価値って難しい。
「じゃー次のお礼は蟹だな〜」
・・・とご相伴に預かっただけの親父がさらっと口にした台詞はいろんな意味ですごい。 と思う。
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