〜徒然なるままに〜
日々これ行き当たりばったり。
人生なるようにしかなりません。

それなりの努力は必要だけれども。

2005年11月11日(金) 分かれ道が

そこにあるのだろうか。


よくあるニュース。
多分「よくある」という認識で扱われてしまっていること自体が悲劇なんだろうけれど、人にとっては見知らぬ他人の不幸より、身近な人の些細な出来事の方が大事なわけで。
だから、とある出来事が記憶に残る間もなく消えていく時と、そうでない時とあって。

その重みの差を責めることは誰にも出来ないし、そんな気もないのだけれど、悼むことの出来ぬままにここにただ自分のことを記す私が正しいとは言えないのでしょう。
そうと分かっていて、それでも書いてみる。



よくある事故のニュース。
車が正面衝突して、両方とも乗っていた人たちが亡くなった。
衝突時の爆発が酷くて身元確認に時間がかかったそうだ。

その事故現場は管理人が大学に通っていた道で。
知っている場所がテレビの中にあり、そこで事故が起きて誰かが死んだ、ということが私の目には妙に現実感なく映った。



そこで亡くなった人が、近所の人だった。



家を出て左に曲がれば、亡くなった人の家。
家を出て右に曲がれば、事故の直前に友達と別れて車を降りたがために助かった人の家。



なんだろう。
そこを分ける何かが、きっとあったはずで。

でも、誰にもそれは分からないのかもしれないわけで。



考えてどうにかなるものでもなく。
けれど、どうしてだか考えてしまう。



体だけに寿命があるのではなく、きっと精神や魂にも寿命というものがあって、どんなに健康に気を遣っていようとも、人はいつか死ぬのだ。



今ここにある私に「ありがとう」と言えることが、
今ここにいる貴方に「ありがとう」と言えることが、

かけがえのないものは、いつでもどこでもすぐそばに溢れていて、
けれどそれが当たり前に思えてつい忘れてしまうけれど、

道を間違え迷い苦しむこともあり、
逃げることさえ出来ずにうずくまり動けなくなることもあるだろうけれど、

そこに嘘がないことだけを祈り、
ただそれだけを想い、

自分を信じることは苦しくて、自分だからこそ信じられずに苦しんで、
でも縋ることのないよう、己の足で立ち、



指先にキスをして、

ありがとう。


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雪飛