2006年02月04日(土) |
JY: キンパラカップ ジュビロ浜北戦 +東海大翔洋中戦 |
Jrユース 06年02月04日 (土) 09:30開始 磐田スポーツ交流の里ゆめりあ メイングラウンド キンパラカップ争奪 第21回静岡県中学ジュニアユース新人サッカー大会 準決勝 (兼 第11回東海ジュニアユース新人サッカー大会) 対 ヤマハジュビロ浜北 ※25分ハーフ+延長戦 (5分ハーフ) 天候:晴れ
▼布陣 先発: 後半21分〜: −−−−−− 畑 −−鍋田−−−−−− −−−−−−鍋田−−櫻井−−−−−− −−関口−−−−−−−−−−柴原−− −−西川−−−−−−−−−−柴原−− −−−−−−山田−−青木−−−−−− −−−−−−山田−−青木−−−−−− −−西川−−山崎−−植野−−加藤−− −−小澤−−山崎−−植野−−加藤−− −−−−−−−−水野−−−−−−−− −−−−−−−−水野−−−−−−−− 交代:後半09分:関口→小澤 (小澤を左SB、西川を左SH) 後半21分:畑 →櫻井
ヤマハジュビロ浜北: 先発: 延長後半〜: −−−−−−藤田− 和久田 −−−−− −−−−− 和久田 −上岡−−−−−− −−加藤−−−−−−−−−−上岡−− −−浦田−−−−−−−−−−今田−− −−−−− 鈴木貴 −蓮池−−−−−− −−−−−−加藤− 鈴木貴 −−−−− −−浦田−−鶴見−−勝瀬−−天野−− −−竹田−−鶴見−−勝瀬−−天野−− −−−−−−−−木村−−−−−−−− −−−−−−−−木村−−−−−−−− 交代:後半00分:蓮池→竹田 (竹田を左SB、加藤をCH、浦田を左SH) 延長05分;藤田→今田 (藤田を右SH、上岡をFW)
▼試合展開 [前半] ヤマハ浜北 清水エスパルス 1(0) シュート 3(3) ○柴原、○加藤、○関口 1(0) 右クロス 2(0) ×加藤、×柴原 1(0) 左クロス 3(2) ×西川、○関口、○畑 1(1) 右側CK 2(1) ×加藤、○加藤 0(0) 左側CK 0(0) 1(−) 犯OS数 2(−) ・鍋田、・関口 2(0) ファウル 2(0) ・山田、・加藤
[後半] ヤマハ浜北 清水エスパルス 5(2) シュート 7(2) ×柴原、○鍋田、○山田、×柴原、×鍋田、×櫻井、×櫻井 2(0) 右クロス 3(1) ×柴原、○畑、 ×柴原 2(0) 左クロス 6(0) ×関口、×西川、×畑、 ×西川、×西川、×西川 1(0) 右側CK 0(0) 0(0) 左側CK 1(1) ○青木 3(−) 犯OS数 1(−) ・関口 3(1) ファウル 1(0) ・鍋田
[延長] ヤマハ浜北 清水エスパルス 1(0) シュート 2(1) ×西川、○西川 0(0) 右クロス 1(0) ×柴原 0(0) 左クロス 3(0) ×西川、×小澤、×小澤 0(0) 右側CK 0(0) 0(0) 左側CK 0(1) 0(−) 犯OS数 0(−) 1(0) ファウル 3(0) ・鍋田、・鍋田、・櫻井
[PK戦] 先攻:浜北 ○鶴見、×上岡、○和久、×天野、○鈴木貴 後攻:清水 ○植野、○加藤、○山田、×山崎、○西川
清水エスパルスJrユース 0−0 ヤマハジュビロ浜北 (PK戦 4−3)
キンパラカップ準決勝の相手は、J発足時からの最大のライバル、ヤマハジュビロ浜北。予選を3戦全勝13得点無失点と、完璧な内容で勝ち上がってきた。県クラブ新人戦でも清水と同じ勝点35を積み上げ、得失点差で2位になっている。その時の対戦では、0−0で引き分け。雌雄を決する一戦となった。 互いに4−4−2のサイドハーフが大きく開くシステムで、スペースのギャップが生まれないガチのぶつかりあい。青木・山田の強力CHを擁する清水は、前線の鍋田・畑も絡んでボールを動かし、相手を動かそうとする。これに対し、浜北はCB勝瀬・CH鈴木貴らが流動的に動いて、組織を乱さない。前半はPA外からのシュート以外では、終了間際に鍋田のポストを前に顔出た山田が受けて左45度に捌き、関口が狙った場面 (GKキャッチ) が最大の好機だった。守備では、FKのGK水野のキャッチミスから和久田にシュートを許したが、中盤を支配し、流れの中で決定機を許していない。
後半になると、清水が徐々に前傾を強める。前線で起点となる鍋田が、ポスト&ターンから様々な角度でスルーパスを供給。特に9分に西川が一列上がってからは、サイドスペースにまで広角度にパスを出すようになった。対する浜北は、GK木村の果敢な飛び出しで、スルーパスから抜け出した選手と1対1になる前にボールを抑える。伝統的に2トップへの依存度が高い浜北は、裏を狙う藤田、引いて受ける和久田が長いボールから好機を狙った。5分、浦田の左クロスが半端に植野の頭をかすったボールを藤田が右に流し、和久田がシュートを放ったが、GK水野がキャッチ。 後半15分を過ぎると、清水がいよいよ攻めに出る。鍋田のボール捌きが冴え渡り、17分には西川の横パスを鍋田が中継して、柴原のシュート (枠外)。20分、柴原のポストから畑がターンしながら巧みにスルーパスを送り、飛び出した鍋田がGKと交錯しながらシュートを撃ったが、枠を外す。24分にも中盤からの長いFKに櫻井が頭から跳び込むが、惜しくもバー。浜北も清水が前掛かりになった分、前線でサイド、特に左の浦田が起点になるようになるが、終了間際の浦田のミドルはGK水野に抑えられ、延長戦に突入する。
延長3分、柴原がPA前で中継したボールを、駆け上がってきた山田がヒールで左に流し、左45度でフリーになった西川がシュートを放つ。この試合、最大の決定機だったが、ボールは僅かに右上に外れた。5分ハーフの延長戦では今一つ攻めきれず、PK戦に突入する。ジュビロカップでPK戦を2連続で勝って優勝した清水は、リラックスムード。立候補でキッカーを決め、ジャンケンで順番を決める。山崎が止められたものの、キック力に自信のある選手が確実に決めた。対する浜北は、明らかに慣れていない様子で、1人目を除いて全て水野にコースを読まれ、内2人が止められてしまった。
▼個人的好印象選手 山田 健太 (CH): 強靱なフィジカルで随所に駆け回り、ボールを奪い、繋ぎ役となる。意外と洒落たパスやターンも披露。 西川 和輝 (左SB→左SH): 今だ痩身ながら思いのほか競り合いに強く、守備が確か。スペースへの走力はチームで一番。 [相手方好印象選手] 勝瀬 悠平 (CB): 判断が良く、カバーリングの範囲が広いDF。長く低く正確なインサイドキックで攻撃の起点にもなる。
Jrユース 06年02月04日 (土) 13:00開始 磐田スポーツ交流の里ゆめりあ メイングラウンド キンパラカップ争奪 第21回静岡県中学ジュニアユース新人サッカー大会 決勝 (兼 第11回東海ジュニアユース新人サッカー大会) 対 東海大学附属翔洋中学校 ※25分ハーフ 天候:晴れ
▼布陣 先発: 後半24分〜: −−−−−−櫻井−−関口−−−−−− −−−−−− 畑 −−櫻井−−−−−− −−西川−−−−−−−−−−柴原−− −−西川−−−−−−−−−−関口−− −−−−−−山田−−青木−−−−−− −−−−−−山田−−青木−−−−−− −−小澤−−山崎−−植野−−加藤−− −−小澤−−山崎−−植野−−石原−− −−−−−−−−水野−−−−−−−− −−−−−−−−水野−−−−−−−− 交代:後半03分:柴原→畑 (関口を右SH、畑をFW) 後半24分:加藤→石原
東海大学附属翔洋中学校: 先発: 後半24分〜: −−−−−−黒田−−松永−−−−−− −−−−−−黒田−−廣瀬−−−−−− −−−−相川−−佐藤−− 森 −−−− −−−−−−−−村山−−−−−−−− −−廣瀬−−勝俣−−三澤−−三好−− −−−−大出−−佐藤−− 森 −−−− −−−−−−−−村山−−−−−−−− −−相川−−勝俣−−三澤−−三好−− −−−−−−−−宮下−−−−−−−− −−−−−−−−宮下−−−−−−−− 交代:前半08分:黒田→広瀬 前半18分;勝俣→大出 (相川をCB、大出をCH)、松永→石野 前半20分:広瀬→黒田 後半00分:三好→勝俣 (勝俣をCB、相川を右WB) 後半02分:佐藤→岩崎 後半09分:黒田→松永 後半15分:岩崎→佐藤 後半19分:石野→三好 (三好を右WB、相川を左WB、廣瀬をFW) 後半24分:松永→黒田
▼試合展開 [前半] 20分、エスパ、山田に警告 (意義?)
東海大翔洋 清水エスパルス 1(1) シュート 5(2) ×櫻井、×山崎、×柴原、○関口、○西川 2(1) 右クロス 1(0) ×加藤 0(0) 左クロス 4(2) ○西川、○小澤、×西川、○小澤 0(0) 右側CK 0(0) 1(0) 左側CK 1(1) ○青木 0(−) 犯OS数 0(−) 6(0) ファウル 8(0) ・柴原、・青木、・小澤、・加藤、・加藤、・植野、・山田、・櫻井
[後半] 03分、エスパ、櫻井に警告 (ラフプレー) 15分、畑のスルーパスから山田が突進したクリアを青木が拾うと、PA右45度に開く櫻井に素早くパス、確実に決めて、1−0 23分、翔洋中、村山に警告 (ラフプレー)
東海大翔洋 清水エスパルス 0(0) シュート 9(3) ×青木、○青木、×青木、×加藤、◎櫻井、×山田、○青木、×櫻井、×畑 0(0) 右クロス 5(1) ×加藤、×関口、×関口、×加藤、○加藤 0(0) 左クロス 4(1) ×小澤、×西川、×小澤、○小澤 0(0) 右側CK 1(1) ○加藤 0(0) 左側CK 2(0) ×加藤、×青木 0(−) 犯OS数 0(−) 5(0) ファウル 5(0) ・柴原、・西川、・山田、・小澤、・加藤
清水エスパルスJrユース 1−0 東海大学附属翔洋中学校
決勝戦は、準決勝でGKに退場者を出しながら、延長VゴールでACNジュビロ沼津を下した東海大翔洋中との清水ダービーとなった。中東部予選の決勝では、エスパルスが2−1で勝利している。準決勝が2試合とも延長戦にもつれこんだため、30分遅れの13時試合開始。しかし、エスパルスは準決勝でGKと交錯した鍋田の意識がはっきりせず、休ませることになった。
開始直後、翔洋中は中盤の相川が積極的にミドルを放つ。そして、これが翔洋中の最初で最後のシュートとなった。翔洋中は長身の村山を後方に余らせ、エスパの2トップ・両サイドハーフ4人をマンマーク。更にエスパルス2枚看板、青木・山田の両CHに対しては3人をつけ、徹底的にパスの供給源を潰しにかかった。この戦術は、守備に関しては相応に功を奏し、エスパの圧倒的なボール支配を許しながら、PA内ではシュートさせない。7分に青木の左CKを山崎がボレーで合わせた (枠外) 後は、16分に小澤の巻いてゴールに向かう左クロスに関口が体で突っ込んだ程度で、試合を折り返した。 今年のJrユースは、リスクマネジメントができるチームである。この試合も前半、相手2トップに対して4バックが全員残っている場面が多くて歯がゆく思っていたが、後半になると8分に青木が惜しいミドルを2本放ったのを皮切りに、両CHが前線に顔を出すようになる。空いた中盤のスペースは、山崎・植野がラインをブレイクして跳ね返し、相手を押し込む。体調不良の柴原を途中で下げざるをえなかったが、それでも攻撃の手は緩めず、そして15分、2人のCHが共にゴール前で絡む分厚い攻撃で、遂に翔洋ゴールをこじ開けた。翔洋中もスイーパーの村山を前線に上げて反撃を試みるが、エスパのDFは全く揺らぐことなく、21分に畑のスルーパスから青木のシュート、23分にFKから加藤の右クロスに櫻井のシュートと攻め続け、そのまま平松・市川の代以来、11年ぶり2度目の優勝を勝ち取った。
▼個人的好印象選手 青木 達也 (CH): 動きは普段より重い印象があったが、ミドルシュートにパスにトラップに、空間把握能力は錆つかない。 山崎 教史 (CB): 判断がやや消極的になりがちだが、前に出た時の1対1は超絶。恵まれたサイズ以上に運動能力が光る。
|