2005年10月02日(日) |
練習試合 清水エスパルスサテライト戦 |
05年10月01日 (日) 10:00開始 清水エスパルス 三保グラウンド 練習試合 対 清水エスパルスサテライト ※45分ハーフ 天候:晴れ
▼布陣 先発: 後半34分〜: −−−−−−長沢− 山崎竜 −−−−− −−−−−−町田− 山崎竜 −−−−−
−−−−−−− 佐野諒 −−−−−−− −−−−−−−−長沢−−−−−−−−
− 桑原卓 −神田−−柴田−−小泉−− −−八木− 桑原卓 −高野−−小泉−−
−−− 佐野克 −石垣−−岩本−−−− −−− 佐野克 −石垣−−岩本−−−−
−−−−−−− 山崎晃 −−−−−−− −−−−−−−−武田−−−−−−−− ※赤字はトップ練習生 交代:後半00分:山崎晃→武田 (そのままGKに) 後半29分:神田 →八木 (桑原卓をDH、八木を左WBに) 後半34分:佐野諒→町田 (長沢をOH、町田をFWに)
清水エスパルスサテライト: 先発: 後半17分〜: −−−−−−岡崎−−北嶋−−−−−− −−−−− 前田高 −北嶋−−−−−− − 前田高 −−−−−−−−−佐藤−− −−岡崎−−−−−−−−−−財津−− −−−−−−岩下−−枝村−−−−−− −−−−−−岩下−−枝村−−−−−− −−和田−−青山−−平岡−−財津−− −−和田−−青山−−平岡−−渥美−− −−−−−−− 山本海 −−−−−−− −−−−−−− 前田陽 −−−−−−− ※赤字はユース所属選手 交代:後半13分:山本海→前田陽 (そのままGKに) 後半17分:佐藤 →渥美 (財津を右SH、渥美を右SBに)
▼試合展開 [前半] 立ち上がりこそユースが攻める場面があったが、サテライトが徐々に盛り返す。3分、CB石垣のタックルを交わしたFW北嶋が左サイドを抉り、上げたクロスをカットしようとする左CB佐野克は空振り、そしてフリーになった右SH佐藤がボレーで狙ったが、枠の上に外れた。続けて5分、北嶋が落としたボールを佐藤のシュートはブロックされて、右CKへ。佐藤の高速ボールをニアで岡崎?が頭で流すと、大外にいた前田がシュート。これは、GK山崎晃が素晴らしい反応を見せ、こぼれ球を青山が詰めるが枠を捉えなかった。 ボールを奪う岩下とボールを落ち着かせる枝村の両CHを軸に、サテライトが圧倒的にボールを支配するが、ユースの粘り強いゴール前をこじ開けられずにいた。だが13分、右CB岩本に頭で競り勝った北嶋が裏にボールを落とすと、左SB和田が飛び出す。そのままシュートを放つが、諦めずに追いかけた岩本のワンタッチがあって、左CKへ。再び佐藤のキックはユースレベルを超越したスピード&コントロール、そしてPA内中央の岡崎が十八番のダイビングヘッド、0−1。粘ろうにもユースは11人、誰もが一歩も動けなかった。
さて、30度を超える残暑の中、先制点を奪ったサテライトは一息入れる。その隙に一泡吹かせたいユースは16分、DH柴田が中央を持ち上がって右に捌くと、右WB小泉が和田にチャレンジ。中に切れ込んだところで中央に小さく戻し、DH神田が飛び出す。DFに当たって枠を外れたが、初シュートを記録した。更に27分、佐藤の左WB桑原卓へのファウルで、サテライト陣内浅いところからFK。佐野克のロングキックに対して何故かエースをフリーにするサテライト、ファーで長沢が合わせるが、右に外れた。 地力に勝るサテライトは、その間にも定石通り3バックの横のスペースを狙い、決定機未満の好機を作り出していた。特に背番号9・北嶋には石垣と佐野克が2人で見る格好になったため、桑原卓が佐藤と右SB財津の2人を見なければならない事態が多発。フォローすべきDH神田も、岩下・枝村の前に最終ラインへと押し込まれていた。40分、財津のクサビを佐藤がスルー、受けた北嶋が右に流すと佐藤がフリーで抜け出してクロスを送る。ファーで左SH前田が頭で上手く落としたが、PA内にいた北嶋が反応し、中盤から飛び込むスペースを消してしまった。ユース、クロスを入れられながら、3バックがよく戦えている。
44分、ユース、小泉からのボールをOH佐野諒が長沢に当て、ワンツーリターンをもらったところ、CB青山に倒されてFK。右60度・距離30M、佐野克が左足で狙ったシュートは綺麗に巻いてファーを窺うが、それはGK山本海が反応する。だが、終了間際にリズムを掴んだユース、ロスタイムにも右サイドからのスローインを小泉が投げ入れると、小泉→長沢→小泉と細かくつなぎ、最後は小泉のスルーパスを青山の外から体を入れた長沢が、長い足を伸ばしてプッシュ。だが、この奇襲もGK山本海がきちんと反応し、続く小泉の右CKもニアで跳ね返して、前半を折り返した。
清水エスパルスサテライト 清水エスパルスユース ×岡崎、◎岡崎、×和田、×岡崎、×青山、○前田、×佐藤 9(4) シュート 4(2) ×神田、×長沢、○佐野 ○枝村、×佐藤 ○長沢 ×佐藤、○佐藤、×佐藤、×財津、×佐藤、×佐藤、○北嶋 9(3) 右クロス 3(1) ×小泉、○小泉、×小泉 ○佐藤、×北嶋 ×前田、×和田、×和田、×和田、×前田、○北嶋 6(1) 左クロス 2(0) ×佐諒、×柴田 ×佐藤、×佐藤、◎佐藤、×佐藤、×佐藤、×佐藤 6(1) 右側CK 3(0) ×小泉、△小泉、×小泉 0(0) 左側CK 1(0) ×小泉 0(−) 犯OS 3(−) ・桑卓、・竜男、・竜男 ×青山、・前田、・佐藤、・岩下 4(1) ファウル 3(1) ・長沢、・長沢、×克彦
[後半] 前半終了間際の攻防を受け、ユースが盛り返す。サテライトの運動量が減ったことで、中盤から前線へ良質のクサビが入るようになった。7分、中盤で桑原卓が奪ったボールを佐野諒が、先輩・枝村を思わせる素晴らしいダイアゴナルフィード。すかさず右スペースに抜け出た柴田が十分に抉って上げた高速クロスを、エース長沢! 長い足をアウト気味に合わせる長沢らしいアクロバティックなボレーを叩き込み、1−1。柴田が目立つ時は良い展開との鉄則どおり、ユースが先輩に一泡吹かせた。 すると9分のサテライト、FW前田が前田らしい強引な中央突破からようやく右に叩き、佐藤のクロスをFW岡崎が頭で落として枝村が飛び込むが、DFブロック。10分、岡崎のドリブルから北嶋がポストに入って、再び岡崎のミドルはニア左に外れる。流していたサテライト、再び岩下と枝村が牙を剥き、2人でユースの中盤中央の3人を圧していく。サイドの攻防で小泉と桑原卓が健闘していたが、24分、佐藤の交代で一列上がった右SHの財津が、中に切れ込みながら中央に横パス、前田らしい強引な中央突破からこぼれ気味に裏に出たボールを北嶋がシュート、GK武田が超反応でCKに弾き出す。今度は財津のキック、それもユースレベルを超越したスピード&コントロール、そしてPA内中央の岡崎が十八番のダイビングヘッドで1−2。ユースと武田、誰もが一歩も動けなかった。
この得点で堰を切ったサテライト、サイドを含めてユースの中盤を完全に押し込んで支配、悠々と両SBが上がって高精度アーリークロスで狙撃する。27分、パンツはユースユニフォームのままサテライトに寝返った (笑) 右SB渥美のクロスを北嶋ヘッド、29分、和田のクロスを財津が落として北嶋、だがGK武田が手で、時には足で抜群の反射神経を見せつける。30分、またしても和田のアーリークロスを佐野克の外に回り込んだ財津が、今度は直接ヘッド。これもGK武田が反応するが、しっかり財津が自ら詰めて、1−3。勝負を決めた。 32分、中央を持ち上がった枝村が捌いたボールを財津が右クロス、ファーで北嶋がフリーで頭から飛び込むが、枠を外す。"not his day" な9番が決められないまま、サテライトは再び流し気味になった。すると41分、石垣のクリアが跳ね返されたボールを、再度DH桑原卓が渥美から奪い返して右に展開、FW町田に渡る。町田がゆっくり中央を持ち上がると、左に長沢が追いついて併走し、サテライトは青山・平岡・渥美で2対3、だが3人はラインをブレイクせずにフラットなまま、20Mほどもリトリートしてしまう。PAに差し迫ったところで町田は横パス、平岡が長沢に反応するが、長沢はダイレクトでスルーパスを送る。平岡の空けた青山との間の隙に斜めに町田が裏へ抜け、シュート。GK前田も弾くが、町田が抜け目なく詰めて、2−3。試合は急遽、慌ただしくなる。
44分、ゴールキックを長沢と青山が競り合ったこぼれ球を小泉が拾うと、ドリブルを岡崎が倒してFK。これを佐野克が素早く再開、小泉がPAに右から突入し、フェイントで左に切り返してコースを作るが、…近くの岩本に戻してしまう。慌てて岩本のシュートはブロック、岩本が拾い直して後ろに戻し、佐野克がPA外30度からミドルを撃つが、大きく左へ外れた。この後動きなく、試合は2−3で終了。 サテライトはもっと積極性を見せてほしかったが、ユースに胸を貸す余裕の内容。ユースも殆どの時間帯で中盤を支配されながら攻守でゴール前で奮戦、少ない決定機を活かしてスコア的に健闘した。テスト生・武田のパフォーマンスも良く、収穫の多い試合だった。
清水エスパルスサテライト 清水エスパルスユース ○北嶋、○北嶋、○前田、◎岡崎、○北嶋、○岡崎、×北嶋 11(8) シュート 5(3) ×長沢、◎長沢、○町田 ×北嶋、◎財津、○財津、×北嶋 ◎町田、×克彦 ×前田、×渥美、×佐藤、×財津、×佐藤、○佐藤、×財津 14(4) 右クロス 2(1) ◎柴田、×小泉 ×財津、○渥美、×財津、×財津、○渥美、×北嶋、○渥美 ×和田、○和田、◎和田、○和田、○和田、×和田、×和田 7(4) 左クロス 1(0) ×八木 ○財津、×財津、◎財津、○佐藤、○佐藤、5(4) 右側CK 2(0) △小泉、△小泉 0(0) 左側CK 0(0) 0(−) 犯OS 1(−) ・長沢 ・青山、・岡崎、・岡崎、×岡崎、・平岡、・佐藤、・枝村 8(2) ファウル 3(0) ・??、・柴田、・竜男 ×岡崎
▼試合結果 清水エスパルスユース 2−3 清水エスパルスサテライト 得点:前半14分:サテ ・岡崎 慎司 (佐藤由紀彦・右コーナーキック) 後半07分:ユース・長沢 駿 (柴田 和也 ・右クロス) 後半24分:サテ ・岡崎 慎司 (財津俊一郎・右コーナーキック) 後半30分:サテ ・財津俊一郎 (和田 拓三 ・左アーリークロス) 後半41分:ユース・町田 朋弥 (長沢 駿 ・スルーパス)
▼選手寸評 [私撰MVP] ●武田 洋平 (大津高校3年・GK) 恵まれた体格と身体能力の高さを駆使して、ビッグセーヴ連発。守備範囲が広い上に、瞬間的な速さもある。キックもパワフル。この試合で機会が少なかったキャッチング技術は、見極め必要。黒河よりも西部、立石よりも櫛野に近いタイプ。
[私撰MIP] ●岩本 大 (2年・右CB) 流れの中で岡崎・前田をほぼ完璧に抑えた。ドリブルを次々に食い止めるなど、向き合った状態での地上戦は秀逸。サテの左クロスは、殆どが和田のアーリークロスのみ。逆サイドからのクロスに対しても、苦手の空中戦で善戦した。
●長沢 駿 (2年・FW) Jユース杯京都戦+練習試合で7戦連発。空中戦こそ青山に完敗だったが、プレーに力強さが出てきた。スクリーニングの強さ、長い足とそれを操る柔らかさはプロ相手でも十分通用している。速さもなかなか。課題はやはりヘッド。
[清水エスパルスサテライト] ※採点はドイツ・kicker方式 (1.0が最高〜6.0が最低) 3.5 山本 海人 相変わらずの具体的なコーチングと鋭いキック。守備機会は少なかったが、失点はほぼノーチャンス。
2.5 財津俊一郎 SBの守備はかなり下手、右SHでも動きがFW的だ。だが、キックとヘッドで能力の高さを示した。 4.0 平岡 康裕 時折素晴らしいプレーをするのだが、単発で終わってしまうため、それが不安定な印象を与えている。 3.5 青山 直晃 平岡とは逆にプレーが安定しており、周囲に信頼感を与えている。が、実際には2失点への責任は大。 3.5 和田 拓三 相手のアジリティに振り回される課題は依然残った。クロスの精度・速度は高いが、軌跡がやや素直。
3.0 佐藤由紀彦 キックの質はさすがに格から違う。運動量も十分以上あるのだが、ファウルで止める守備の癖が問題。 2.0 岩下 敬輔 フィジカルでプレスをはね除けられるレベルでは、余裕がありすぎる。トップで同じことができるか。 3.0 枝村 匠馬 岩下同様、フィジカルでキープする余裕あり。役割分担を考慮すると、ゴール前でアイデアがほしい。 5.0 前田 高孝 強引に中央突破を図るスタイルは魅力あるが、プレー幅が狭すぎる。中央突破以外は、潰されがちだ。
4.0 岡崎 慎司 前田同様、プレー幅が狭すぎ、流れの中では殆どが潰されたが、十八番のダイビングヘッドで2得点。 4.5 北嶋 秀朗 先制までは石垣相手にプロのポストプレーを見せつけたが、後半は武田に自信を与えただけに終わる。
4.5 前田 陽平 めったにプレー機会なし。それだけに、唯一の決定機を止められれば、評価が全く違ったのだろうが。 3.5 渥美 直人 積極的な攻撃参加と低く頭に合わせるピンポイントクロスで貢献。守備で何度か僚友に後れをとった。
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