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2005年02月11日(金) 中日本スーパーリーグ U-18 東京学館新潟高校戦 + JY (新中2)

05年02月11日 (金) 14:00開始 時之栖スポーツセンター 時之栖Aグラウンド
 第8回中日本ユースサッカーースーパーリーグ (U-18)
 対 東京学館新潟高校 ※40分ハーフ
 天候:曇

▼布陣
先発:                終了間際:
−−−−−−長沢−−篠田−−−−−− −−−−−町田−− 山崎竜 −−−−−

− 桑原卓 −−−−−−−−−谷野−− −−八木−−−−−−−−−−小泉−−

−−−−−−高野−−山本−−−−−− −−−−−−高野−−池田−−−−−−

−−佐野−−石垣−−岩本−−渥美−− − 桑原卓 −佐野−−石垣− 桑原彬 −

−−−−−−−−前田−−−−−−−− −−−−−−−−前田−−−−−−−−
交代:後半00分:渥美→桑原彬 (そのまま右SBに)
        谷野→小泉  (そのまま右SHに)
        篠田→山崎竜 (そのままFWに)
       ※佐野と桑原卓をポジションチェンジ
   後半20分:山本→池田  (そのままCHに)
   後半25分:長沢→八木  (そのままFWに)
   後半37分:岩本→町田  (佐野をCB、桑原卓を左SB、八木を左SH、町田をFWに)

東京学館新潟高校:
−−−−−−16−−14−−−−−−
−−−−−−−−23−−−−−−−−
−−−−06−−20−−18−−−−
−−19−−05−−03−−09−− 交代:前半22分:17→01
−−−−−−−−17−−−−−−−−    後半29分:06→15 (15を右SB、23を左DH、09をOH)


▼試合展開

 「東京」学館「新潟」とは何だか矛盾した名前だが、千葉を中心に「東京学館」を展開する学校法人鎌形学園が1983年、新潟県に設立した高校である。平成元年に高校選手権に初出場して以来、16年間で4度全国に駒を進め、昨年のプリンス北陸にも参加したが6位で最下位。新潟にはあまり突出した高校はなく、東京学館新潟も県内有力チームの一つという位置づけである。ちなみに豪雪地域の新潟は高校新人戦がないため、清水と同様、試合勘にまだ難があると言える (そうした試合経験不足を補うのが、北陸の有力校が中日本ユーススーパーリーグを始めた意義の一つである)。
 一方、当日のスポニチ静岡版 (毎度ありがとうございます) に新チーム発進だ、と記事が掲載されていた清水。行徳監督は1年生が入ってくるまでにコンバートをしつつ、積極的に試していきたいとのことだが、先発はベストと言える面子が並んだ。主将「有力候補」らしい真希は「今年は全部勝つ!」と意気込んでるとのことだが、無理して昨年のように怪我人続出という事態だけは避けてもらいたいものである。まあ、慎重で繊細な指揮をとる行徳監督であれば、問題ないとは思うが。

[前半]
 序盤、清水は攻め倦ねる。長いボールをスペースに出し、それに2トップが走り込む学館新潟の攻撃はさして脅威ではなかったが、アウトサイドのMF (6番と18番) が清水のSH (谷野と桑卓) を厳重にマークする守備は壁が厚かった。SHがサイドに張って突破を仕掛けようかという場面では、アウトサイドMFが下がってしばしば5バック気味になる。なかなか相手の組織を崩せず、FW篠田やCH真希がミドルレンジから狙う程度にとどまった。
 それでも19分、清水陣内から右SB渥美のスローインを篠田が受けると、トラップからの持ち出しでマークを置き去りにして突破。内側で併走するFW長沢にパスを送ると、長沢はDFの裏へと斜めのパス、それに左サイドから切れ込んできた左SH桑卓が走り込み、…GKと衝突。シュートの瞬間に手で受けに来たGKは手首を痛め、途中交代を余儀なくされる。
 一つ縦に速い攻撃を成功させたことで、清水はリズムを掴んだ。また、学館新潟も疲労により、オートマティズム (決まり事) 中心の組み立てに陰りが出てくる。走っているはずの味方が走っておらず (或いはスピードが遅く)、パスが繋がらなくなった。清水の速いパス・速いドリブルが威力を増し、23分は真希の中央突破から長沢のミドル (枠外)、25分に桑卓のスローインを左SB佐野がCH高野とのワンツーから中央に流して、真希の痛快なミドルはややコースが甘く、GKが枠上にディフレクト。28分、中盤から真希の強烈な球速の低いクサビを長沢が柔らかくトラップ、ターンからPA内へとエレガントにパスを送ると、再び桑卓が斜めに駆け込んでゴール左を狙ったが、素早く距離を詰めていたGKが近距離で対応した。

 30分を過ぎると、攻撃の幅が広く安定した桑卓と、ダイナミックなドリブルとロングフィードを持つ佐野の左サイドが、学館新潟を完全に押し込み、相手陣内での細かいパス回しも見られはじめる。33分、佐野のサイドチェンジを長沢が落とし、渥美が右SH谷野とのワンツーから右クロスを送るがDFカット。35分、真希が戻したボールを高野がカカトハーフボレーで左へ流し、佐野がドリブルからロングスルーパス。抜け出した桑卓の左クロスはPA内でDFに引っ掛かるが、こぼれ球を篠田が強引にボレー。しかし、DFが当たって枠外に。続けて36分、右側で篠田、谷野、渥美が細かいパス、一度後ろに戻して真希がPA内へクサビ。桑卓が飛び出して受けるが、進路をDFに塞がれて左に叩き、長沢がPA外に戻して佐野のシュートはGK正面。
 そして、ロスタイム。DFを1枚交わした桑卓が左外に回った高野に戻すが、クロスは選択せず。高野→佐野→高野と繋ぐと攻撃参加したCB石垣がサイドチェンジ。ややパスがズレ、受けた渥美は何とか前方に送るが、谷野は中盤中央まで戻して山本真希。一呼吸置いてドリブル開始。スピードに乗ると弾むようなステップで前を塞いだ相手2枚の間を割り込んで突破、次が塞いだ時点で篠田とワンツー。PA手前で再び受けて今度は浮き球でPA内、再び篠田の足先へ。この時点でPA内はかなりの人垣。強引にシュートもできたが、囲まれた篠田は更にダイレクトで柔らかい浮き球のパス、そして真希。GKの位置をよく見てゴール左に流し込んだ。1−0。
 「翼くんと岬くんのゴールデンコンビ」のような鮮やかな中央突破で清水が先制。そのまま前半を折り返した。

学館新潟      清水エスパルス
1(0) シュート 8(7) ○真希、×長沢、○真希、○桑卓、○真希、○篠田、○佐野、◎真希
1(1) 右クロス 5(1) ×谷野、×渥美、○長沢、×渥美、×渥美
1(0) 左クロス 2(2) ○桑卓、○桑卓
3(1) 右側CK 2(1) ×谷野、○谷野
0(0) 左側CK 2(0) ×谷野、×谷野
2(−)  犯OS  1(−) ・篠田
2(1) ファウル 6(0) ・桑卓、・長沢、・佐野、・篠田、・岩本、・長沢

[後半]
 前半終了間際に先制した勢いのままに清水が優位。高い位置から連動したプレスでボールを奪い、そのまま真希・高野の両CHが攻撃に絡む。両サイドの位置も高い (小泉は高すぎて、時折守備の指示が飛んでいたが)。5分、真希のサイドチェンジを左SB桑卓が前方スペースへパス、高野が駆け込むと更に前方の左オープンスペースにパスを送る。左SH佐野が切れ込んで球足の速いクロスを送ったが、ゴール間近でフリーの長沢、ヘッドを宇宙開発。要練習。
 12分、自陣での学館新潟のパス回しを左サイドから追い込む。FW竜男がCBをチェイス、学館新潟左SB19番へのパスに更に長沢が食いつく。左サイドでのプレスの間は中に絞っていた右SH小泉、右サイドに追い込むのに連動して前に出るのがやや遅れたのだが、むしろ幸いした。19番が前進しようとしたところを長沢がスクリーン、ボールだけが前に転がり、それを前方に加速しながら小泉がカット。最高速でCBと左SBの間を一気に突破し、GKと1対1、ボールをまたぐステップオーバー (カズとかロナウドがよくやるヤツ) を繰り返して翻弄、ニアに叩き込んだ。2−0。更に13分、学館新潟の攻撃、PA内左に放り込んだボールを小泉がボレーでクリアすると、真希が正確なトラップから反転、彼の代名詞でもある「速く低く正確な」ロングフィード。相手CBとの競「走」に勝った竜男が、丁寧に狙ったループで放り込んだ。3−0。

 その後も清水の高い位置からのプレスは続き、学館新潟は満足にパスを繋げない。CHが自在に動いて起点となり、左右へ振り分ける。18分、左サイド深くのスローインを高野が受けると、長沢がスイッチしてPA内へ、シュートコースを塞がれるが近くの竜男に決定的なラストパスを送る、が竜男のシュートは狙いすぎたかファーに外れた。20分には真希が中に切れ込んでから再び左サイドにスルーパス、佐野の高速クロスをファーで小泉がボレーを放ったが左ポスト直撃。リバウンドを竜男が繋いで高野がシュートするも枠を捉えず。すると波状攻撃に消耗したか学館新潟、28分、最終ラインのパス回しからGKに戻すが痛恨のトラップミス、詰めていた竜男が泥臭く押し込んで、4−0。試合を決定的にした。
 試合がほぼ決まったことで、清水もペースダウン。学館新潟のミスを突いて清水が高い位置で奪って攻めるも、精度が足りないという場面が目立つ。集中力を欠くのか、相手守備組織を崩す前にクロスやミドルを安易に放ちがち。そんな中、34分にCB岩本をFW町田と交代し、守備組織を入れ替える。と、意思確認の乱れを突く格好で、38分には自陣PA手前で小泉の安易なドリブルを新潟左DH23番に奪われ、左SB19番にクロスを入れられるが、これはファーへ。だが、続けて39分、23番がPA左角手前15Mほどから入れたアーリークロスに対し、DF陣ボールウオッチャー。結果、OH9番が佐野の裏にフリーで飛び出してヘッド。飛び出したGK前田の上をループ気味に綺麗に抜け、ゴールに収まった。4−1。
 その後、程なくして試合終了。完勝劇には変わりないが、何とも悔やまれる終わり方だった。

学館新潟      清水エスパルス
2(1) シュート 10(4) ×長沢、◎小泉、◎竜男、×竜男、×小泉、×高野、◎竜男、×池田、×高野、○小泉
0(0) 右クロス 5(1) ○小泉、×真希、×小泉、×桑彬、×竜男
4(1) 左クロス 6(3) ×高野、×真希、○佐野、×高野、○佐野、○佐野
0(0) 右側CK 1(1) ○真希
0(0) 左側CK 0(0)
2(−)  犯OS  2(−) ・竜男、・竜男
2(1) ファウル 3(0) ・真希、・佐野、・岩本


▼試合結果

清水エスパルスユース 4−1 東京学館新潟高校
 得点:前半39分:清水・山本 真希 (篠田 悠輔・ショートパス)
    後半12分:清水・小泉 慶治 ※ドリブルシュート
    後半14分:清水・山崎 竜男 (山本 真希・スルーパス)
    後半20分:清水・山崎 竜男 ※自ら奪って
    後半39分:新潟・09番  (23番  ・左クロス)


▼選手寸評

[私撰MVP]
●岩本 大 (2年・CB)
 大量点にも気を緩めず盛んに指示を飛ばし、DFリーダーの風格が漂う。後方に余って的確にカバーをしつつ、単独でオフサイドトラップを仕掛け、マークを担当する16番をハメていた。最後尾から前線の裏まで通す、正確なフィードも好印象。

[私撰MIP]
●小泉 慶治 (2年・右SH)
 潰されることも多かったが、諦めることなくドリブルを仕掛けて主導権を握る。スペースへのランの意識も高く、特に後方の桑彬とは以心伝心、巧みな連携を見せた。将来も考えれば、あまりそれに頼りすぎるのも考えものかもしれない。

●山崎 竜男 (2年・FW)
 ここにきて一皮剥けてきている感じ。精力的に動き、体を張ることを厭わずに泥臭く粘ることで、広範囲で前線の起点となるスタイルは変わらないが、一つ一つのプレー精度が向上してきている。第二の仁科へと化けるかもしれない。



Jrユース (新中2)
 05年02月11日 (土) 11:00開始 鈴与三保グラウンド
 Jrユースリーグ U-13
 対 名古屋グランパスエイト ※25分ハーフ
 天候:晴れ一時曇

▼布陣・試合展開
前半:                終了間際:
−−−−−− 畑 −−櫻井−−−−−− −−−−−−櫻井−−加藤−−−−−−
−−西川−−−−−−−−−−加藤−− −−本川−−−−−−−−−−大島−−
−−−−−−滝戸−−青木−−−−−− −−−−−−滝戸−−青木−−−−−−
−−荒井−−植野−−山田−−石原−− −−荒井−−植野−−石原−−小澤−−
−−−−−−−−長島−−−−−−−− −−−−−−−−長島−−−−−−−−
交代:後半00分:畑 →小澤 (小澤を右SB、石原を右SH、加藤をFWに)
   後半10分:山田→大島 (石原をCB、大島を右SHに)
        西川→本川 (そのまま左SHに)

名古屋グランパスエイト:
前半:                後半:
−−−−−−09−−20−−−−−− −−−−−−−−09−−−−−−−−
−−−−−−−−17−−−−−−−− −−08−−−−17−−−−12−−
−−08−−06−−15−−11−− −−−−−−06−−15−−−−−−
−−−−02−−14−−10−−−− −−02−−14−−10−−11−−
−−−−−−−−01−−−−−−−− −−−−−−−−01−−−−−−−−
                   交代:後半05分:15→13

▼試合展開
[前半]
21分、清水、荒井のクサビを櫻井が落として青木がスルーパス、西川が高速で走り勝ちクロスを畑がヘッドで詰める、1−0

グランパス     清水エスパルス
3(1) シュート 5(2) ○滝戸、×加藤、×青木、×畑、 ◎畑
2(0) 右クロス 3(0) ×加藤、×櫻井、×石原
1(0) 左クロス 4(1) ×西川、×荒井、◎西川、×青木
0(0) 右側CK 1(0) ×青木
1(1) 左側CK 0(0)
0(−)  犯OS  0(−)
2(0) ファウル 0(0)

[後半]
02分、清水、山田が中盤まで追い掛けて奪うと右に捌き、石原のクロスにニアの櫻井が囮、加藤が胸トラップボレー、2−0
09分、清水、石原の右クロスをクリアしきれずに混戦。櫻井がPA手前に戻したボールを滝戸が丁寧にゴール右隅に、3−0

グランパス     清水エスパルス
2(1) シュート 8(4) ×西川、◎加藤、◎滝戸、×青木、×青木、×青木、○青木、○青木
4(0) 右クロス 8(4) ○石原、◎石原、○小澤、×石原、×大島、×大島、×櫻井、○大島
2(0) 左クロス 3(1) ×加藤、○本川、×本川
1(1) 右側CK 1(0) ×青木
1(1) 左側CK 1(1) ○青木
0(−)  犯OS  0(−)
1(1) ファウル 1(0) ・青木

 2月末からナイキ杯県予選を予定しているグランパスの新中2チームを、三保に迎えての一戦。わざわざ静岡県のU-13リーグに参戦しているのは、その兼ね合いがあるのだろうか。静岡県は既に昨年11月、常葉橘中の東海大会出場か決まっている。
 清水が優勢に進めるが、2トップへのボールの収まりが悪く、今一つ攻めきれない。相手は3バックなのだから、左右SHが思い切ってWBの裏に走り込めばいいのだが、普段から連携でサイドを崩すのを意識してるせいか、自分たちで攻撃を遅らせている印象。守備でも両CHが相手トップ下を過度に警戒するあまり、ボランチの攻撃参加を掴みきれない場面があった。それでも前半終了間際、左から西川が一気に裏に抜け出す格好で先制すると、後半は相手が4バックに変更したことで流れも好転。中で溜めてサイドに散らす形で好機を産み出し続け、守備もサイド攻撃を問題なく対処。2点を追加し、勝ちきった。


清水エスパルスJrユース 3−0 名古屋グランパスエイト


▼個人的好印象選手
石原 聖太 (右SB→右SH→CB): 豊富な運動量でパスを呼び込み、球際で粘る。周囲を確認してのクロスは狙いが鋭い。
青木 達也 (CH): 緩急と左右中央へ配球を使い分ける司令塔。競り合いにも強い。終盤には妙に得点に色気を出していた。


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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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