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2004年11月21日(日) 中日本スーパーリーグ U-18 中京大中京戦

04年11月21日 (日) 14:00開始 鈴与三保グラウンド
 第7回 中日本ユースサッカースーパーリーグ (U-18) 7位決定戦
 対 中京大学附属中京高校 ※40分ハーフ
 天候:晴

▼布陣
前半:                後半:

−−−−− 鈴木真 −石垣−−−−−− −−−−− 鈴木真−篠田悠 −−−−−

−−岡村−−−−−−−−−−柴田−− −−岡村−−−−−−−−−−小泉−−

−−−−−−谷野− 山本真 −−−−− −−−−−−谷野− 山本真 −−−−−

−−八木−−村越−−望月− 桑原彬 − −−八木−−村越−−石垣− 桑原彬 −

−−−−−−−−前田−−−−−−−− −−−−−−−−前田−−−−−−−−

控え:山崎晃、渥美、小泉、篠田悠、町田
交代:後半00分:望月→篠田悠 (石垣をCB、篠田悠をFWに)
        柴田→小泉  (そのまま右SHに)

中京大学附属中京高校:

−−−−−−11−−吉田−−−−−−

−−08−−−−−−−−−−07−−

−−−−−−北森−−20−−−−−−

−−02−−04−−03−−06−−

−−−−−−−−01−−−−−−−− 交代:後半32分:11→17 (08FW)


▼試合展開

 中日本ユースサッカースーパーリーグのU-18部門は、18チームが2つのグループに分かれて総当たりのリーグ戦を行っている。Aグループ4位の清水は、Bグループ4位の中京大中京との順位決定戦となった。この日は、上埜、美臣、小出、神田が別調整。佐野、長沢、岩本、池田がU-17NTC合宿で、他に風間、枝村、竜男、桑原卓が不在。残りの選手は全員がスタメン、乃至はベンチに入ったが、後半頭から出場した悠輔・小泉の他は、渥美と町田は交代で副審担当、山崎晃は高祖さんと個別特訓と、出場メンバーはあらかじめ決められている感じだった。主審は小池さん。
 中京は昨年の同大会U-17部門の優勝チーム。175cmを越える選手の多い長身チームで、グランパスの蟹井、名古屋FCの吉田、そして日比野中の北森など多くのタレントを抱えている。清水と同じく、MF石原・FW伊藤はU-16NTCで不在 (のはず)。プリンス東海参入戦を残してはいるが、高校選手権で敗退してしまったため、恐らく新チームだと思われる。ちなみに参入戦は8チームが2つのトーナメントに分かれて2枠を争い、中京は緒戦に清水東と対戦。この2チームと各務原あたりが、有力だと思われる。

[前半]
 立ち上がり、遠目から中京がシュートを狙う場面もあったが、徐々に清水がサイド攻撃からペースを掴む。真司・真希が中央で絡み、岡村・柴田がスピードを活かして高い位置で起点を作った。ただ、PA内で互いにミスが多く、クロスに対して中央で合わせる/クリアすることができず、ボールがファーに流れることもしばしば。逆に9分には、速攻から中京FW11番に左SB八木の裏を抉られ、クロスにフリーでFW吉田が飛び込んだが、ヘッドは枠外に外れた。その後、やや清水の攻勢が停滞するも13分、CH谷野のサイドチェンジを中京左SB2番がカットするが、すぐに右SB桑彬がプレス。慌てた横パスを受けたCH20番から、CH真希がガツンと奪い取ると、小さくドリブルしてDFに突っ掛け、PA手前からズトン。立ち位置が低すぎたGKのポジションミスもあり、弾丸ミドルを正確にゴール左へ撃ち抜いた。1−0。
 狙っていたサイドからの崩しからではなかったが、先制した清水は勢いに乗る。15分には、再び真希が横パスをアンティシペーションで奪い取り、そのままミドルを放つが、CB4番に掠ってGK。18分、CB望月のクサビを同期のFW真司が受けると、素早いターンからスライディングで左に大きく展開する美技。これも同期の左SH岡村がPA内に切れ込むと、細かいステップから小さくPA内中央のFW石垣に戻すが、シュートはDFのスライディングにゴール前で阻まれ、更にリバウンドを自らボレーで狙ったが、大きく右に外れた。

 その後は暫く縦に速い展開が続き、拙速故にオフサイドに引っ掛かるなどミスが目立つ。だが、個々のキープ力が上回る清水が、ポゼッシャンを高めていく。パスを左右に振り分けながら、真司・岡村・八木が絡む左サイドで起点を作り、大きく右に展開する形で好機を創るようになった。27分には深く右サイドを抉った右SH柴田が後ろに戻し、桑彬が一気にサイドチェンジ、受けた岡村が左SB八木との縦のワンツーから猛然と駆け上がると、そのクロスにファーで柴田がヘッド。しかし、ボールは枠右に外れる。36分にも岡村が八木とのワンツー、続いて真司とのワンツーで縦に走り抜け、クロスに再びファーで柴田がヘッド。これはGKにキャッチされた。
 一方、中京も清水と同じく、FW・SH・SBが絡んでサイドを崩そうとする意識の強いチームであり、特に慣れないポジションを務める八木が狙われた。流れが前後するが32分、オフサイドポジションに残っていたFW吉田に釣られて、オンサイドから飛び出した右SH7番へのスルーパスを許す。クロスはファーで桑彬が逆サイドへ跳ね返すが、今度は右SB2番が拾ってクロス。PA内で混戦になり、最後は吉田が窮屈な体勢からシュートを放ったが、ゴール右に外れた。
 そんな中、37分、相手陣内のパス回しを真希がカット、パスをCBの間に入り込んで受けた真司、小さなフェイクでGKを惑わし、綺麗に左足で巻いたミドルをゴール右に突き刺して、2−0。一瞬の隙にあっさりと追加点。そのリスタート直後も、今度は真司がタックルしたボールを拾った真希が、35Mロングシュートを狙うなど、清水押し気味のまま前半を折り返した。

中京大中京     清水エスパルス
4(0) シュート 9(6) ◎真希、○真希、○石垣、×柴田、×柴田、×柴田、○柴田、◎真司、○真希
3(1) 右クロス 4(0) ×柴田、×柴田、×桑彬、×真司
4(0) 左クロス 6(2) ×岡村、×岡村、×岡村、×岡村、○岡村、○岡村
0(0) 右側CK 0(0)
1(0) 左側CK 0(0)
1(−)  犯OS  4(−) ・柴田、・真司、・柴田、・柴田
1(1) ファウル 3(1) ・望月、×村越、・岡村

[後半]
 開始早々、中京の出会い頭の一撃。1分、中央から裏に抜けて吉田が放ったシュートは、GK前田正面で事なきを得る。後半から久々にCBを務める石垣のポジションが悪く、流動的に動く吉田を掴まえきれなかった。中京は前半と同様に不慣れな八木を狙いつつ、前半と違って縦に速い展開を志向。3分には11番の右CKから、吉田が石垣の背後に巧みにポジションをズラしてヘッドを放ったが、シュートはGK前田が阻んだ。清水は岡村の運動量が落ち、途中交代した小泉のドリブルを巧く中京2番に封じられたため、前半の幅のある攻撃が不発気味。何度か八木が岡村をフォローして絡んだが、後半から投入された悠輔を軸に中央から縦に崩しにかかる。ただ、互いに中央の守備は厚く、淡々と時間が過ぎていった。18分、石垣→真希→悠輔と2年生3人が一気に縦に繋ぎ、DFのクリアを拾って2年生谷野のミドルが、僅かにファー右。
 20分も過ぎると、勘を取り戻した石垣が安定し、CB2枚が積極的に中盤の守備に加わることで、清水が高いポゼッションを保つようになる。サイドも使えるようになり、真司や小泉の突破から後半残り20分で6つのCKを得るが、20分の谷野の左CKは、岡村とショートで繋いで谷野のクロスを石垣がファーで折り返すが、村越より一瞬早くGK。31分、真司の右CKを中央で石垣が頭一つ高く競り勝ったが、ボールは左に外れた。よくパスを繋ぎ、攻め込みながら最後が決まらない中、33分、中盤のプレス合戦で一度奪われるが、相手のバックパスを掻っ攫って真希がスルーパス。CBの背後に潜んでた真司が死角から飛び出し、GKと1対1に。PA内で一度プレーを止める余裕を見せ、戸惑うGKの肩越しにドライヴシュート。ゴール中央に叩き込んだ。3−0。

 以後も試合を決めた清水が攻勢。34分、中に切れ込んだ桑彬が再び右に叩き、大外の小泉が再び中に切れ込んで中央にマイナスに戻すと、真希砲発射! GKが何とか右CKに逃れるが、岡村のキックのクリアを谷野が拾って小泉とワンツー、続けてスルーパスから真司の左クロスを村越が合わせるも、枠の上に外す。悠輔と真希あたりが「俺がもう1点獲るぜ」的に強引に仕掛け続けるが、逆に38分、桑彬は自らの後ろに吉田を置いていたが、最終ラインが乱れてオフサイドなく彼にパスが通り、そのまま裏に抜け出される。クロスの前に桑彬が追い付くも吉田はキープ、石垣が釣り出されたところで後ろに戻し、左SH17番がダイレクトでPA内にクサビ、飛び出したCH北森がヒールで後ろに流し、フリーの右SH7番が美味しくゲット。3−1。攻撃練習を見るような、綺麗な崩しだった。
 だが、清水は失点後も変わらず、悠輔と真希が「もう1点」を狙い続ける。ロスタイム、岡村が戻したボールを八木がサイドチェンジ、桑彬が右斜めに流して小泉の右クロス、ファーに真希が飛び込んでヘッドはGK。続けて小泉のパスの相手カットミスを真希が奪ってスルーパス、駆け込む悠輔がDFを競走で追い抜き、強烈に腰を捻ってシュートを放ったが、角度がなくGKに阻まれた。
 試合は結局、3−1で終了。ポゼッション率に比べてゴール前でのミスが多く、スコア的にやや消化不良感はあったが、危なげなく7位を決めた。

中京大中京     清水エスパルス
3(3) シュート 8(4) ×悠輔、×谷野、×石垣、◎真司、○真希、×村越、○真希、○悠輔
2(1) 右クロス 3(1) ×小泉、×小泉、○小泉
0(0) 左クロス 7(2) ×八木、×岡村、○谷野、×小泉、×真希、○真司、×岡村
0(0) 右側CK 4(1) ○真司、×真司、×真司、×岡村
0(0) 左側CK 3(0) △谷野、×谷野、△真希
1(−)  犯OS  3(−) ・小泉、・岡村、・村越
1(1) ファウル 1(1) ×桑彬


▼試合結果

清水エスパルスユース 3−1 中京大学附属中京高校高校
 得点:前半13分:清水・山本 真希 ※ミドルシュート
    前半37分:清水・鈴木 真司 (山本 真希・ショートパス)
    後半33分:清水・鈴木 真司 (山本 真希・スルーパス)
    後半38分:中京・07番  (北森 陽介・ショートパス)


▼選手寸評

●山本 真希 (2年・CH)
 普段に比べれば運動量が少なく、お疲れモードの印象。だが、局面での運動能力の高さは明らかに違うレベルにあった。3得点は全て真希が強引に奪ってのもので、瞬発力と浮き球コントロール、判断の速さはさすが。シュート5本は全て枠内。

●村越 大三 (3年・CB)
 空中戦・地上戦・フィード・コーチングと、ほぼ完璧なプレーを見せた。岩本不在のため、久々に後方で余る形となったが、急造CBの望月・石垣を実に巧く操り、攻撃の選手への指示も適切。自ら中盤のプレスへの参加も、判断が良かった。


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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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