2003年11月16日(日) |
Jユース杯 予選リーグ 柏レイソル戦(H) |
03年11月16日14:00開始 清水ナショナルトレーニングセンター J-STEP(H) 第11回Jユースカップ2003 Jリーグユース選手権大会 対 柏レイソルユース ※45分ハーフ 天候:晴、風:中風、気温:25.6℃、湿度:30%、観客数98人
▼布陣 −−−−−−阿部− 篠田悠 −−−−−
− 鈴木真 −−−−−−−−−大瀧−−
−−−−− 山本真 −枝村−−−−−−
− 高野美 −村越−−石垣−−森安−−
−−−−−−−−前田−−−−−−−−
控え:山本海、篠田大、杉山雄、上埜、柴田、谷野、八木 交代:前半28分:石垣→杉山雄(そのままCBに)
柏レイソルユース:
−−−−−−菅沼−−桜井−−−−−−
−−−−船山−−大峡−−柳澤−−−−
−−−−−−−−福地−−−−−−−−
−−須賀−−石川−−柴田−−石田−−
−−−−−−−−諏訪−−−−−−−−
控え:桐畑、濱屋、片寄、遠藤、中臺、石戸、鈴木 交代:後半09分:石田→濱屋、後半26分:船山→中臺、後半34分:桜井→石戸、後半38分:大峡→片寄
▼試合展開 12時半、清水駅到着。ひかりのダイヤグラムの関係で、これが最適の到着時刻。しかし、清水には「公共機関でエスカレーターの片側を空ける」という文化がないのだろうか。せっかく、国体に合わせて駅の改築工事も完成したというのに。 時間がたっぷり余ってるので、まあ、歩くことにする。バスもあることはあるのだが、30分以上待つことになるようだ。あっても、早く会場に着くことに、意味はないし。途中、昨日の高校選手権決勝で激戦の末に敗れた清水東高校を通過。大木監督・大榎コーチを応援する垂れ幕に一抹の哀れを感じつつ、恐らく会場から最寄りのコンビニ(でも会場まで徒歩15分)に寄って、到着。もう慣れたもので、少し遠回りしながら、60分しか掛からなかった。その時、駅で30分待ちだったバスが、丁度私の前を通過していった。 (後記:まさか、その垂れ幕の実質的な命が、残り3日だったとは…。それと、某柏ユース好きの女史が、歩いて帰られたと知って、何とも苦笑から避けられませんでした。そんな物好きは、私と某ひー氏ぐらいだと思ってたのに)
さて、清水は前節から、出場停止明けの森安が復帰。前節右SBの美臣が左SBを務め、今回も最終ラインは、Jユースカップ初の組み合わせとなった。GKは前節、負傷退場の海人に代わった前田が、そのままゴールマウスを守る。海人はその空中制圧力だけでなく、的確なコーチングで日替わりの最終ラインをサポートしており、影響が心配された。攻撃陣は、左利きの大瀧を右MFに起用する驚きの采配で、6人のタレントを同時に使おうとする苦心の跡が見える。1年生5人、2年生・3年生3人、ユース年代最年長の阿部(4月2日生)がいるにも関わらず、平均年齢16.82歳という非常に若いメンバーである。 一方の柏は、首位通過を決めているにも関わらず、ほぼベストメンバー。昨日のJ1の神戸戦で同点弾を決めた菅沼まで先発させている。この試合は彼らにとっては消化試合なのだから、もう少し面子を落として、自慢の1年生軍団を試してほしいものなのだが。こっちは大瀧右MFとか、面白布陣を組んでるのに。前回の対戦に比べると、正GK格の諏訪を起用し、菅沼のパートナーは小森からスピードのある桜井に代わった。1年生4人、2年生2人、3年生5人で平均年齢17.09歳。…なんで1年生自慢の柏より、消化試合の柏より、清水の方が若いんだ? 交代も含め、出場した柏の7人の1年生は、5人が世代別代表歴の持ち主、石戸はストライカーキャンプに参加し、無印良品は石田だけである。清水の代表経験者は、真希と前田だけ。
(試合前の挨拶直後。好天に恵まれ、なかなかの客入り。高校選手権と比べてはいけない)
[前半] 出だしは清水がボール支配率で上回って押し込む展開で、1分には森安の右クロスのクリアから掴んだ大瀧の右CK、阿部の裏で村越が頭で合わせて、初シュートを放っている(枠外)。柏は前回の対戦同様、長いボールをSBの裏に通す戦術を徹底。支配率は清水、好機は同等という流れが続いていたが、8分、柏の船山が左サイドライン沿いに裏へ出したボールは、長すぎて流れるが、なかなかラインを割らない。船山に対する森安は、むしろカウンターを期して前進。石垣がスクリーンしてボールが外に出るのを待とうとしたが、桜井が緩急を付けて掻っ攫われ、縦に20M余りの独走を許す痛恨のミスになってしまう。桜井は、ゴールライン直前でGK前田と微妙な間合いでタイミングを図ると、軽く戻したボールに飛び込んできた大峡が、綺麗にファーに決める。0−1。これが柏の初シュート、初枠内シュートであった。 横浜二連戦では、最初の枠内シュートでの失点を機に、一気に流れを引き渡す精神的な脆さがあった。この試合でも、直後の9分、失点の原因となってしまった石垣がファウルを犯すと、右45度30Mの須賀のFKを柴田が頭で逸らしたボールが、僅かに枠上に外れる危難があり、マークの緩さに不安を感じさせる。だが、12分に美臣がアンティシペーションで奪って中央へ駆け上がり、左に叩いて阿部が柴田、石田と抜いて左クロス(石川クリア)。13分、PA右角の大瀧のハイキックボレーでのスルーパスから、悠輔が突破して右CKを得ると、大瀧がCKの跳ね返しを自ら拾って右クロス、ファーで石垣が落とし、枝村がこれも足を大きく振り上げてボレーを放ったが、枠外。15分、相手の股抜きパスをカットした大瀧が左に展開、阿部が柴田を抜き去り、上げたクロスがシュータリングになり、GK諏訪がCKにディフレクトする。
ところが、18分の柏、菅沼のドリブルを村越が潰して、直接FK。PA右角からやや中央寄りの角度で、距離は25Mほど。壁は4枚。ボールには右足の船山、左足の須賀、キック力の柴田が立ったが、選択は近くの船山ではなく、やや離れた位置にいた須賀。壁の左を抜けたボールがそのまま巻いて、ゴールファーサイドに決まる。0−2。一方のサイドを壁で切り(決められたら相手の技量を称えて諦め)、空けたサイドをGKが担当するのが、FK守備の基本である。浩太がいたら、間違いなくブチギレしてたところだろう(参照:01年磐田戦)。これは柏の2本目の枠内シュートであった。 この2失点目に、下級生の多い清水の精神力は立ち直れない。軽いプレーが相次ぎ、安易な飛び込みでドリブルを許したり、クロスやFKでマークを外される場面が目に付く。それでも菅沼のオフェンスファウルを取る審判に助けられていたが、25分には何でもない一本のパスで菅沼が左サイド裏に抜け出し、森安がどうにかクロスはブロックして、左CKに逃れる。船山の右足キック、飛び出したGK前田はボールに触れず、バックステップで阿部のマークを外した柴田がファーで高い打点で合わせた。が、ボールは落ちきらずにニアポストを直撃。しかし、近くの石川がリバウンドを体で跳ね返し、スライディングで掻き出そうとした村越の努力は、無情にもゴールネット天井へのクリアとなった。0−3。これは柏の3本目の枠内シュートであった。 元々、サイドの裏をシンプルに狙う柏の攻撃は、相手が前掛かりになった時にこそ、威力を発揮するものである。右サイドでは森安が上がり気味で船山を押し込み、攻撃にも絡んだが、その裏をFWが使って、CBの石垣が引っ張り出され、スピードで置き去りにされた。最終ラインの2枚の裏に突破されてしまうので、ボランチ、特に真希がカバーリングに入らざるを得ず、その守備センスには唸らされるものはあったが、自然と攻撃の起点が低くなってしまった。左では美臣が最終ラインと同じ位置を保ったが、当然、真司は孤立。今年の清水の攻撃は、枝村の左右の捌きが生命線だが、左の真司は囲まれ、右の大瀧はレフティのため、スペースに出してもダイレクトでクロスを上げられず、酷くギクシャクしたものになった。同じく1年生5人を先発して0−4と完敗した、クラブ選手権準決勝を思わせる内容である。一方、柏も、繋ごうとしてカウンターを許す危険を冒さなかったため、3点差にも関わらず(或いは3点差だからこそ)、ロングボール攻撃が中心で、攻撃は単発的であった。
築館監督は石垣を諦め、地元庵原出身の杉山雄を投入。SBも務めるなど、石垣よりスピードのある雄也だが、相手との間合いが悪く、あまり改善したとは言い難かった。前述の理由に加え、柏の実直なプレスに押され、効果的に繋げない清水は、真希が攻守に八面六臂の活躍を見せる。29分、美臣が奪って攻め上がると、真希が受けて美臣とのワンツーで突破、一気にPA内に進入して小さく横パスを送るが、DFに引っ掛かる。31分の大瀧の左CKでは、DFクリアを真希がPA外で拾って、強烈な25Mミドルを放ったが、GK諏訪がディフレクト。一方、35分に須賀の左アーリークロスを村越と美臣が見送った裏で、柳澤にスライディングボレーを許すなど(枠外)、今ひとつピリッとしない守備が続く。 「活きた」ボールをもらえない2トップだが、38分、石田のバックパスを阿部が追う。柴田は距離を詰めた阿部に体を寄せられるが、何とか重圧に耐えて、もう一人のCB石川に渡す。しかし、コントロールが定まらず、パスが石川の位置よりゴール方向になったため、右足で受けた石川は体が開いて(柏の)右サイドを見る格好に。そちらには阿部がいるので、当然、パスを返すことはできない。仕方なくGK諏訪に戻すことにしたが、その時に石川の背後(左サイド)にいた悠輔が、急加速。飛び出す諏訪の直前で、小さい振りから放ったシュートは、ゴール左に強烈に突き刺さった。1−3。抜け目のない得点で、反撃の狼煙を上げる。 だが、狼煙は狼煙で終わる。40分、森安のパスミスを船山がカットして裏へのパス、菅沼が雄也を半身抜いてシュートを放つがGK前田の正面。その後も柏は高速2トップを走らせるが、双方のファウルでブツギレになる締まらない内容のまま、試合を折り返す。
柏 清水エスパルス 7(4) シュート 5(2) ×村越、×枝村、○真希、×悠輔、◎悠輔 2(1) 右クロス 6(3) ×森安、×大瀧、○大瀧、○大瀧、×大瀧、○森安 2(1) 左クロス 2(0) ×阿部、×阿部 0(0) 右側CK 5(2) ○大瀧、×大瀧、×大瀧、×大瀧、○大瀧 2(1) 左側CK 1(0) ×真希 2(−) 犯OS 1(−) 真司 9(−) ファウル 7(−) 石垣、真司、村越、枝村、真希、村越、村越
[後半] 後半開始早々、枝村が一気に中央突破してPA内に侵入し、最後、右に叩いて大瀧のシュートをブロックされる場面があったが、それ以後は焦りと戦術的課題のために、効果的に横幅を使えない清水に対し、柏は前半と変わらない縦幅を使った速いサッカーで好機を作り続ける。この試合、負ければ(勝点計9)予選グループ勝ち抜きの可能性は1割ほどだろうが、引き分ければ(勝点計10)6割ほどに確率は上がるはず。2点という点差ならば、まずは失点しないことを第一に、隙の出やすい残り15分に勝負を賭けるのも一つの策だと思うが、…監督はそうは考えなかったようで。 1分に菅沼単独突破、4分に桜井単独突破、5分に菅沼の突破から最後は桜井が、いずれもスピードに乗ってマークを引き剥がしつつシュートを放つが、GK・枠外・GKと点は入らない。その後、互いに中盤を省略した速攻の潰し合いを経過し、13分。森安のファウルで、中央やや左から25MのFK。船山のシュートは壁と前田の腕を越えるが、クロスバーに救われる。15分には、村越のファウルでFKの際に、柏のクイックリスタートが壁に当たると、やり直しの上に雄也の遅延行為とされて、警告。20分、ポストに入った悠輔が後ろから足を引っ掛けられながら、ファウルの笛すら吹かれないなど、意味不明の判定に会場はヒートアップする。 しかし、時間を経過させたい柏にとっては、それで良かった。ますます単調になる清水の攻撃を、人数を掛けた精力的なプレスで丹念に潰していく。柏もFWの突破力に頼る単調な攻撃すら、徐々に走力が落ちて好機に繋がらなくなってきたが、交代で場を繋ぎつつ、見所のないまま、時計の針を残り15分まで進めることに成功。その時、真希のクサビに戻りながらポストに入った大瀧を、石川が背後から押し倒し、清水にFKが与えられていた。角度は中央やや右、距離は25M。ボールには大瀧と真希、その時、スッと枝村がPA右角の位置にフリーで移動するが、2人は、というより大瀧は、敢えてそれを無視。大瀧は自信を持って、左足で魔法を振るう。壁の右側を低く抜けたボールが鋭く落ち、ギリギリでゴール右に突き刺さった。2−3。勢いは、3点差から1点差まで詰め寄った清水のものである。大阪の奇跡の再現なるか?
それまでのダレた展開が嘘のように、ボールが回り出す。2点目の前から徐々に見え隠れしていた柏の疲労が、表面化したせいもあろう。36分、相手FKをGK前田が掴むと、彼の魅力の一つであるロングスローで反撃。左サイドを持ち上がる悠輔を美臣がフォローし、真司とのワンツーで裏に抜けて左クロスは惜しくもGK(美臣の初クロス)。38分、中盤で柳澤のファウルで得たFKを、真希がPA内まで放り込み、阿部が頭で落とすと、森安が右足アウトでテクニカルな20Mミドルを放つが、GK諏訪が落ち着いてキャッチ。 この後、柏は162cmの大峡に代えて、180cmの片寄を投入。石川をボランチに上げて、福地がトップ下に入ったのかな? 正直、展開も筆者も興奮してて、よく覚えてないが、とにかく守備固め。だが、清水の勢いは衰えず、40分、流れた森安の右クロスを真司が折り返すが、これも流れて大瀧がライン直前でスライディングで残す。須賀に奪われたが、中臺へのパスを森安が取り返し、右クロスを阿部が頭でパス、枝村が頭で、恐らくワンツーを狙ったが、長すぎてGK。41分、ノリノリの清水に柏のカウンター炸裂。右から菅沼?の突破から中央で石戸が左に流すと、雄也の横・森安の裏で中臺が完全にフリー。U-16代表の中臺、左60度15Mから試合を決める一撃を放ったが、豪快に「左」へ。今度は清水。42分、遂に出た枝村のスルーパスで、真司が裏に抜けて左クロスという、「これぞ清水ユース」という攻撃にGK諏訪が反応。だがボールをこぼし、阿部が後ろ向きのまま背中で殺到するDFを塞ぎ、小さく戻して大瀧の15Mシュートはライン上でDFがブロック、更に大瀧がスライディングで飛び込むが、これは大瀧のファウルとなる。 44分、左サイドの真司を走らせる長いボールを、安全第一で濱屋は左CKに逃げる。フォローしていた真希が素早くセットすると、一つ早いタイミングでリスタート。流れで左サイドにいたままの真司に渡し、真司は鋭いクロスを送り込んだが、GK諏訪がクリア。だが、クリアは小さく、PA手前で大瀧が拾い、左足インサイドでゴール中央に送り込む。反応したのは前を向いている柏DFの方だが、咄嗟の反応でクリアは引っ掛かっただけ。村越が押し込もうとし、柏DFが体で食い止める混戦も、悠輔がゴール方向を向いたまま、ボールを掴まえる。一斉に柏DFが殺到するが、悠輔はボールを大切に足下に入れたまま体ごと運び、冷静にネットに収めた。3−3。劇的! 前回の対戦から数えて20本目のCKから、とうとうゴールが生まれた。
柏も最後の死力を尽くす。47分、石戸?が左コーナー付近で速度を落とし、森安と雄也に囲まれる。時間稼ぎかと思われた瞬間、緩から急に切り替え、グラウンダーのクロスを送る。これを斜めに走り寄った菅沼?が至近距離で合わせたが、当たり損ねてGK前田の正面。なおもボールはこぼれ、コースを塞ぐ前田と動きを妨げる村越・美臣が囲み、最後は誰か(戻ってきた真希か?)がCKに逃れる。須賀の左CKをファーで濱屋が合わせたが、枠を捉えなかった。 そして、試合は終了。3点差からの同点劇を演じた清水は勝点を10に伸ばし、新潟を得失点差で振り切って決勝トーナメント進出を決めた。各グループ2位の7チーム中5チームが勝ち抜ける中で、5番目の成績であった。
柏 清水エスパルス 11(5) シュート 9(5) ×真司、×枝村、×真司、×真司、◎大瀧、○森安、○枝村、○大瀧 ◎悠輔 2(0) 右クロス 3(2) ○森安、×森安、○森安 4(2) 左クロス 6(0) ×悠輔、×真司、×美臣、×真司、×真司、×真司 1(0) 右側CK 2(0) ×大瀧、×大瀧 2(1) 左側CK 1(0) △真希 3(−) 犯OS 1(−) 真司 9(−) ファウル 14(−) 森安、阿部、阿部、雄也、森安、村越、枝村、枝村、村越、村越、美臣 雄也、大瀧、雄也
(試合を終えて。清水の側に疲労がありありと見える。何はともあれ、3年生の引退は先延ばしになった)
▼試合結果 清水エスパルスユース 3−3 柏レイソルユース 得点:前半08分:柏 ・大峡 浩(桜井正人・ショートパス) 前半18分:柏 ・須賀健太(直接FK) 前半25分:柏 ・石川直樹(柴田慎吾・シュートリバウンド) 前半38分:清水・篠田悠輔 後半30分:清水・大瀧義史(直接FK) 後半44分:清水・篠田悠輔 警告:前半16分:清水・鈴木真司(反スポーツ的行為) 前半22分:清水・枝村匠馬(反スポーツ的行為) 後半15分:清水・杉山雄也(遅延行為)
▼選手寸評 [私撰MVP] ●山本真希 90分出場:シュート1(枠内1) 何でもできる真希だが、本当に何でもやっていた。豊富な運動量で守備ではカバーリング、攻撃では受け手として、焦りと混乱が支配する拙劣な展開に潤滑油を差し続け、時には自分で持ち運ぶ。柏の縦に速い攻撃にも関係なく、フィールドを往復して、双方のゴール前に顔を出した。
[私撰MIP] ●篠田悠輔 90分出場:シュート3(枠内2、得点2)、クロス1(左1) 真希とは逆に、消えてる時間も長く、石川・柴田ら巨漢DFに押し潰されることも多かったが、一瞬の隙に決める勝負強さがある。激しい緩急の差で隙を作り出し、その隙にも慌てない冷静さと、確かな技術がある。時々、ポストで技術の高さを垣間見せていたが、捌く判断が速いので、あまり目立たない。 ●枝村匠馬 90分出場:シュート3(枠内1) 誕生日。意欲的にゴールに向かい、シュートも狙っていたが、残念ながらバースデイゴールは生まれなかった。今日の枝村度は50%ぐらい。システムの中で活きるタイプなだけに、システムが破綻していると自然とパフォーマンスが落ちるのだが、強引な個人技で流れを引き戻そうとする強さも見せた。
[個人的好印象選手(相手方)] 菅沼実(3年):まあ、菅沼にしては物足りないけど。連戦にも関わらず、よくも走った。 福地竜也(1年):様々な箇所で様々な選手を的確にサポートし、中盤の潰し合いを演出した。
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