2003年02月01日(土) |
旧正月企画 Jユースアウォーズほか |
●2002年度Jユースアウォーズ 某所にて統計が発表された企画に対する、筆者の投稿用紙。あくまでエスパサポとしての姿勢を捨てずに選んだつもりです。それなりに凝ったので捨てるに忍びず、此処に公開。
○最優秀選手賞(MVP) 杉山 浩太 3年 85.01.24 173cm 清水エスパルスユース 5つの覇者(エスパルス・ガンバ・帝京・国見・市船)の中で、既に本物の香りを漂わせる別格の選手。覇者以外では菊地(清商)や阿部(桐蔭)などの名前も挙げられようが、アウォーズという論功行賞の場では除外。次点は平山相太(国見)。
○新人王 枝村 匠馬 1年 86.11.16 175cm 清水エスパルスユース 高校勢の覇者に1年生レギュラーがいないので、ほぼ必然的に家長との争いになるのだが、家長はJユースカップ準決勝で退場、優勝のピッチに立つことはなかった。そんなわけで消去法で枝村に。無論、実力に疑いはないが。
○ベストイレブン ※選出メンバー平均値 誕生日:9月28日 年齢: 17.14歳(02年4月2日時点) 身長: 177.73cm
山下 高明 3年 84.11.17 181cm 帝京高校 基礎技術は確かだが、率直に言えば優秀選手のGKの中で最も実力は劣ると思う。だが、総体優勝の帝京から一人と言われたら、この選手を選ばずにはいられない。福の神は肥えているものなんだなあ、と思い起こさせる脅威のPKストッパー。
大久保裕樹 3年 84.04.17 178cm 船橋市立船橋高校 布監督胴上げの象徴的存在となった選手。主将・U-19日本代表という派手な両看板の影響は大きいだろう。プレー自体は市船らしいミスの少ない堅実なDFだが、右SBとしてダイナミックな攻め上がりも見せた。
丹羽 大輝 2年 86.01.16 179cm ガンバ大阪ユース 今年のガンバは気持ちを出せる選手が多かったが、その筆頭とも言えるだろう。須藤U-16では屈辱を味わったが、ホームのJユースカップでは闘志と高度な守備技術で優勝に貢献。一方、敗者を労る心遣いも見せている。
中川 直樹 3年 84.06.13 181cm 浦和レッドダイヤモンズユース クラブユース最高のDF。フィジカル・フィード・キャプテンシー、その全てが素晴らしい。決してエリート集団とは言えないレッズユースは劣勢の試合も多かったが、動じない姿は「耐える」という印象を与えなかった。
菊地 直哉 3年 84.11.24 178cm 清水市立商業高校 自らの退場劇が敗北を招いたが、今年度の清商を全国4強に導いただけで称賛に値する。選出した優秀MFの全てが高いユーティリティーを発揮するが、菊地はその最たる存在。全てのエスパルスサポーターの夢、杉山・枝村・菊地の中盤中央を形成すべく選出。
枝村 匠馬 1年 86.11.16 175cm 清水エスパルスユース 杉山浩太の「副官」としてクラブ選手権優勝に貢献した姿はよく知られているが、その後も順調に成長。杉山の不在を受けて試合の支配者の役割を引き継ぐと、渋い潰しやトリッキーなループパス、強烈なロングシュートと、新しい驚きを提示し続けた。
杉山 浩太 3年 85.01.24 173cm 清水エスパルスユース 只のクラッキから半年で、クラブ選手権優勝を果たすまでに成長。その存在の大きさは、不在のまま8強で散ったJユースカップで、図らずも浮き彫りになった。早く「もはや王子様ではない」との言葉を贈りたいのだが、潜在能力の底を伺わせない未完の大器。
渡邉 大剛 3年 84.12.03 171cm 長崎県立国見高校 研究尽くされた高校選手権決勝での印象も、今年度最も破壊的な局面打開能力を持つ、という形容詞を付けることに躊躇を厭わない。国見的持久力を備えながら、爆発的な瞬発力が最後まで落ちない反則的な選手。3大会で相手左サイドを跋扈し続けた。
木村 龍朗 3年 84.06.24 176cm サンフレッチェ広島FCユース アウトサイドが見つからないのは例年通りだが、今年は右はそれなりに充実していた。しかし、左はいない。キムタツは一つ前目の選手だと思うが、ここで選出。縦に勝負してのクロスより、中に切れ込むプレーに怖さがある選手である。
田中 俊也 3年 84.11.12 175cm 星稜高校 正直、自分以外の全員が、阿部祐大朗を平山、或いは北野のコンビで挙げている気がするが、全日本ユース準優勝の偉業を忘れることはできない。まるでデカイ塩澤だ。塩澤ほどトリッキーな技術はないが、強烈なミドル砲がそれを補って余りある。
平山 相太 2年 85.06.06 188cm 長崎県立高校 3大会で優勝1回・準優勝2回の国見が、平山のためのスタイルを採っていた。それだけで選出に十分。今年は長身ストライカーが豊作だったが、その中で平山はプレー幅が狭い方だと思う。しかし、個人的にはこのスタイルを突き詰められるか見てみたい。
−−−−−−−−−−平山(国見高)−−田中(星稜高)−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−杉山(清水Y)−−−−−−−−−−−−−−
−木村(広島Y)−−枝村(清水Y)−−菊地(清商高)−−渡邊(国見高)−
−−−−−中川(浦和Y)−−−丹羽(吹田Y)−−−大久保(市船高)−−−
−−−−−−−−−−−−−−−山下(帝京高)−−−−−−−−−−−−−−
5つの優勝チームと3つの準優勝チームから一人ずつ選出した上で、準優勝2回の国見からさらに一人、エスパルス票(笑)で一人を選出。最後にベスト4勢から菊地を。なかなかのバランスだと思うが、両サイドの守備は不安だ。
○優秀選手賞 35人 (8/18生 17.21歳 177.3cm) ※年齢は02年4月2日時点 GK (7/14 17.46歳 184.5cm) 木村 敦志 3年 84.05.01 184cm ガンバ大阪ユース 河原 正治 3年 84.05.30 186cm 奈良育英高校 山下 高明 3年 84.11.17 181cm 帝京高校 山本 海人 2年 85.07.10 187cm 清水エスパルスユース
CB (9/ 5 17.40歳 178.8cm) 大久保裕樹 3年 84.04.17 178cm 船橋市立船橋高校 中川 直樹 3年 84.06.13 181cm 浦和レッドダイヤモンズユース 高山 純一 3年 84.08.18 178cm 清水エスパルスユース 青木 良太 3年 84.08.19 181cm 船橋市立船橋高校 成瀬 英二 3年 85.01.13 176cm 長崎県立国見高校 丹羽 大輝 2年 86.01.16 179cm ガンバ大阪ユース
SB (7/ 3 17.25歳 178.0cm) 稲垣 貴之 3年 84.05.20 179cm 浦和レッドダイヤモンズユース 小宮山尊信 3年 84.10.03 173cm 船橋市立船橋高校 一柳 夢吾 2年 85.04.02 181cm ヴェルディユース 小野原明男 2年 85.08.19 179cm セレッソ大阪U−18
セントラルMF (9/29 16.75歳 173.9cm) 柴崎 晃誠 3年 84.08.28 175cm 長崎県立国見高校 大沢 朋也 3年 84.10.22 165cm 帝京高校 菊地 直哉 3年 84.11.24 178cm 清水市立商業高校 杉山 浩太 3年 85.01.24 173cm 清水エスパルスユース 谷口 博之 2年 85.06.27 178cm 横浜F・マリノスユース 梶山 陽平 2年 85.09.24 177cm FC東京U−18 家長 昭博 1年 86.06.13 170cm ガンバ大阪ユース 枝村 匠馬 1年 86.11.16 175cm 清水エスパルスユース
アウトサイドMF (9/16 17.54歳 171.3cm) 飛騨 暁 3年 84.04.04 170cm 三重県立四日市中央工業高校 平林輝良寛 3年 84.06.04 174cm 名古屋グランパスエイト 渡邉 大剛 3年 84.12.03 171cm 長崎県立国見高校 池元 友樹 3年 85.03.27 170cm 東福岡高校
セコンダ・プンタ (8/31 17.33歳 174.0cm) 木村 龍朗 3年 84.06.24 176cm サンフレッチェ広島FCユース 田中 俊也 3年 84.11.12 175cm 星稜高校 北野 翔 3年 84.11.20 165cm 横浜F・マリノスユース カレン 2年 85.06.07 180cm 船橋市立船橋高校
ストライカー (6/ 6 17.07歳 183.3cm) 阿部祐大朗 3年 84.10.05 182cm 桐蔭学園高校 阿部文一朗 2年 85.04.02 181cm 清水エスパルスユース 三木 良太 2年 85.04.12 182cm ガンバ大阪ユース 平山 相太 2年 85.06.06 188cm 長崎県立高校
○優秀新人賞 家長 昭博 1年 86.06.13 170cm ガンバ大阪ユース 岡本 達也 1年 86.09.19 173cm ジュビロ磐田ユース 枝村 匠馬 1年 86.11.16 175cm 清水エスパルスユース
○最優秀監督賞 名取 篤 (浦和レッドダイヤモンズユース) 今年度タイトルに絡んだチームで、高校進学時の知名度は最も低い選手たちだったであろう。しかし、ただ無名選手を率いて躍進したというのではなく、しっかりとタレントも育成している点を高評価。特に体の線が細い選手が集まりがちなアウトサイドに、爆発力のある選手を抜擢し、新風を送り込んだ。また、3大会で準優勝・8強・4強、関東リーグで4位という安定度は、国見に次ぐものと言える。
○最魅力的軍団賞 星稜高校 (石川県) 全日本ユース緒戦敗退に沈む数名のエスパサポに、その攻撃的姿勢で勇気を与えた(笑)。4点先取しながら3点返されるドタバタ劇、それは大量点にも関わらず最終ラインに2人しか残さないデカダンスが故。全員が高いクイックネスと精度と威力を併せ持ったミドル砲を放つ攻撃は、空恐ろしいもの。一部には優勝を推す声もあった高校選手権は、あっさり緒戦でコケるなど、最後まで素敵チームであった。
○最興奮試合賞 清水エスパルスユース−柏レイソルユース(02年11月17日・J-STEP:3−2) あくまで自分の目で見た試合でないと意味ないと思うので。 柏はこの試合に勝っても予選通過は難しい状況だったが、さらに3−0という点差を付けられる。だが、そこからの逆襲が凄かった。菅沼がDFラインを突破してシュート、それを弾く海人、さらに詰める船山で3−1。そして大谷のダイレクトボレーで3−2。清水も守りきるのではなく、恐らく慣らし運転目的で途中交代した仁科や阿部が、このままで終わるものかと勝負を仕掛け、最後まで真っ正面で激突した。 大瀧の「ヘディング」ゴール、真司の壊れた左足炸裂、サイドから千切りまくる菅沼と迎える高山との1対1、ハーフライン付近まで飛び出して多田をターンで交わす海人、PA外でのヘディングクリアを拾われて渡邊とプレスに行く海人、拓也のポジショニングにキレる浩太など、数々のファンタジーアが見られた試合でもあった。
●来年度的静岡国体選抜
−−−−−−−−−阿部@清水−−−岡本@磐田−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−大瀧@清水−−−−−−−−−−−−−
−船谷@磐田−−−枝村@清水−−−赤星@藤東−−−沼野@磐田−
−−−−−森下@磐田−−−松下@静学−−−長原@藤東−−−−−
−−−−−−−−−−−−−山本@清水−−−−−−−−−−−−−
控え:松井@磐田、松下@藤東、菊岡@清東、横山@静学、荒田@清東
エスパJrユースが3年前の高円宮杯を制してるんで、そのメンバーを土台にするのが一番強くなると思うんだけどねえ。攻撃陣は荒田→岡本、滝田→沼野、真司→船谷と代え、CBは総入替。先発は大瀧・松下を除いて日の丸経験あり、その大瀧にしてもナショナルトレセンの常連という強力メンバー。 特に攻撃陣は強烈。一人で得点を奪える選手をズラリと揃える。船谷は松坂FC時代のドリブラーっぷりを思い出してもらい、沼野と二人で千切りまくる。直球の阿部と変化球の岡本のコンビも良さそう。それでも膠着するなら大瀧→阿部のセットプレー。国体という急造チームの場では猛威を振るうと予想。ただ、CB陣の層は薄いんで、荒田に代えて森安か峰村(磐田)をメンバーに入れた方がいいかも。 まあ、こういうメンバーにならないのが、「静岡の事情」ってヤツなのですが。
●清水エスパルスジュニアユース・逃げた魚は大きいベストイレブン
−−−−−−−−−−−石川貴洋(静学)−−山口*健(清商)−−−−−−−−−−−
−石間崇生(清東)−−高林佑樹(清東)−−赤星貴文(藤東)−−森*勇介(清東)−
−菊地直哉(清商)−−佐野裕也(清商)−−永田*充(静学)−−渡辺哲也(市船)−
−−−−−−−−−−−−−−−−吉川慎也(清東)−−−−−−−−−−−−−−−−
実際はエスパルスユースは発足当初、極端な少数精鋭主義を採っていたため、クラブ側の都合で昇格できなかった選手もいるのですが。加藤(清水JY→大宮JY→浦和Y)のように、家族の都合で清水を離れた選手もいますし。 意外に左アウトサイドが手薄で、菊地を移動。まあ、ヤツなら何処でもできるだろう。最終ラインは強烈だぜ。何しろ、全員が国際公式大会での日の丸経験あり。っていうか、全員、一度は年代別代表に選出されているけど。これが分かれば、毎年毎年、永田だ菊地だと嘆く必要はありませんね(涙)。
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