クラブユース選手権とは、5月から6月に、全国9地域で行われる地域予選を通過した24チームが、7月下旬から8月上旬にかけて福島県Jヴィレッジに集結し、ユース年代夏のクラブ日本一を決める大会。5位以上は全日本ユース選手権への、出場権を獲得できる。清水は、前年優勝の磐田を県決勝で5−1、東海決勝で4−0と圧倒し、首位通過。しかし、東北1位仙台、関東4位横浜、九州1位福岡という死のグループに入ってしまう。
課題の守備には、身長168cmの村松潤が時には中央に入り、下級生の多いDF陣を指揮。彼は、身長のハンデを、体を上手く入れたり、預けたりすることで、カバー。また絶妙なカバーリングと見事なライン統率を見せ、さらにCBでもSBでも、正確なビルドアップの起点となり、時には積極的に持ち上がりラストパスを供給した。 また、塩澤達也は豊富な運動量とフォアチェックで、前線を活性化。決定機を逃せば大声で吼えて自分を奮い立たせるなど、闘志をチームに注入した。高木純平は、左右MFに左右SBなどを担当し、その幅広く高度な技術を披露、鈴木隼人は本来のボランチで、正確かつ球足の速いロングパスと、抜群のキープ力で、試合を支配することに成功する。 しかし、下級生は、経験不足からユースのプレスの速さに戸惑う場面も見受けられた。杉山浩太も、怪我で長期療養中。 結局、リーグ最終戦、横浜に2−2から(引き分けは清水の勝ち抜け)、ロスタイムにロングスローから失点し、残酷なまでに劇的な予選敗退を喫する。その後、横浜は決勝トーナメントを全試合無失点、2点差以上で勝ち進み、優勝。清水−横浜の激闘は、リーグ予選ながら事実上の決勝戦とも呼ばれた。
▼主力メンバー −−−−−塩澤−−長沼−−−−−
−森山−−鈴木−−深澤−−日高−
−村松−−高山−−渡邊−−高木−
−−−−−−−浅山−−−−−−−
▼得点者(本大会のみ) 長沼3、塩澤、鈴木、高木、仁科
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