えすぱっ子
清水エスパルスユース紹介サイト

1989年04月02日(日) 選手紹介 1989年度組

 ちなみに基本布陣は次の通り。

中2(2003):             中3(2004):

−−−−−−滝戸−−佐藤−−−−−−  −−−−−−前田−−山口−−−−−−

− 杉山和 −−−−−−−−−田村−−  − 杉山和 −−−−−−−−−田村−−

−−−−−−石垣− 佐野諒 −−−−−  −−−−−−滝戸−−庄司−−−−−−

−−鍋田−−川端−−小関− 桑原尚 −  −−石垣−−鍋田−−小関− 桑原尚 −

−−−−−−−−吉田−−−−−−−−  −−−−−−−−吉田−−−−−−−−

 前田が2年生。上記布陣のうち、杉山和・田村・庄司・佐藤・川端が清水商に、山口が清水東に、小関が藤枝東に、石垣が静岡市商高に進んでいる。

 昇格後の布陣は、こちら(高1高2)


▼江守 純基 1989.05.06生 176cm/65kg LB
 三菱養和調布SS→三菱養和SC→清水ユース (静岡サレジオ高)

 名門三菱養和の出身。その一員として中学生時代、全国を経験している。エスパルスJrユースが全国に行けなかったこの学年では、その経験は彼唯一のものだ。だが、エスパルスユース入団後は出番に恵まれず、高2の秋になるまで出場機会はおろか、ベンチにすら入ることができなかった。しかし、前半のうちに4点を叩き込まれたJユース杯ガンバ戦 (H)、後半から初出場すると、粘り強い守備で後半の無失点に貢献。そのまま大会敗退まで先発フル出場を続け、大きく飛躍した。

 水準以上のサイズと運動能力を有し、特に長い距離を走る走力に恵まれる。無駄に終わっても上下運動を繰り返すことで、チームにダイナミズムを与えている。基礎技術はしっかりしており、その左足は正確で飛距離のあるボールを蹴ることが可能。一方、守備では人に対して頑張れるタイプで、相手に対して体を当てて自由を許さない。闘争心があり、声を出して周囲に要求できるところも、貴重な要素であろう。
 ただ、余裕のない時の判断に難があり、攻めては周囲の状況をよく見ずに適当にボールを放り込んでしまうところがある。守っても相手が優位に立ったときの選択を誤り、裏を突かれることも。いろいろな意味で和田 (清水→横浜FC) を思い起こさせる選手である。


▼吉田 渉  1989.05.18生 179cm/64kg GK
 焼津JFC/港SSS→清水Jrユース→清水ユース (静岡商業高)

 89年度組Jrユースの正GK。2年生から山崎晃の控えGKとして全国大会他に帯同しており、3年時も終始一貫してゴールマウスを守り続けた。ユースに昇格すると3年生の前田が怪我で苦しんだため、Jユース杯では山崎晃の控えGKとして優勝メンバーに。2年目の夏に山崎晃が引退すると控えから正GKに昇格するが、一時期Jrユースの長島にポジションを譲るなど、その地位は安泰とはいかなかった。
 シュートに対する反応、PA内こぼれ球への対応速度、FWに対する1対1の守備、全てに安定していて穴が少ない。自分の守備範囲であれば、例えシュートの威力が強烈であろうと、きっちりとセーヴしてみせる。一方でその守備範囲を越えるとできることが少なく、確かにそうしたシュートを撃たれた時点で負けなのだが、所謂「神」になることはない。そして、サイズの関係で守備範囲、特にセットプレーの空中戦で難を抱える点は課題だろう (登録上は179cmだが)。


▼滝戸 諒  1989.05.20生 178cm/62kg CH・CB
 清水FC/駒越小SSS→清水Jrユース (清水四中)→清水ユース (東海大翔洋高)
 ※U-14NTC・静岡選抜(04年)U-14NTC・静岡選抜(03年)U-12日本選抜・U-12NTC(01年)

 清水FCではCHとして全少に出場、Jrユース加入後はRBやRHに回る器用な面も見せていたが、基本的に同学年のエースFWとして活躍する。中2時は控えFWとして全国大会にも出場し、クラ選準決勝・舞浜とのPK戦で最後のキッカーになってしまい、悔し涙を流している。3年になると、中盤の駒数不足に伴って4-4-2の中盤中央、或いは4-2-1-3のトップ下を担当した。昇格後は中盤で起用され、高2の春にはCHで定位置を掴むが、2ヶ月ほどで怪我のため戦列を離れた。最終学年の今年は、CBでも試されている。
 競り合いの強さと正確なキックが特長。競り合いにキックという、サッカーで最も基礎的な要素が安定しているため、どのポジションでも安心して任せることができる。特にFWの経験が長いためか空中戦に強く、またPA内に飛び込んで合わせるのが上手い。にも関わらず、プレースキッカーを担うほどキックの質は高く、ミドルレンジからの得点力も有している。柔らかいボールも蹴られるが、得意なのはロングフィードで左右に振り分ける大きな展開だ。
 ただ、縦にスペースを見つけて味方を動かすようなパスは少なく、展開が一本調子になりがち。また瞬間的な攻守の切替は速いが、流れの中での機動力がやや足りない。攻撃ではスペースにパスを呼び込む動き、逆に守備ではスペースに動き出す相手を予期してカバーする動きが、課題となるだろう。


▼藤牧 祥吾 1989.06.13生 179cm/66kg FW
 菰野中 (三重県)→清水ユース (静岡学園高)

 中学生時代は全く無名。三重県菰野中からエスパルスユースに加わった。1年目は完全に控え暮らしだったが、練習試合でコンスタントに得点を重ね続け、2年目の磐田東戦で公式戦初出場、空回りしつつ初得点。ゴール裏で前宙する派手なゴールパフォーマンスを見せる。その後は山崎竜の怪我もあって、長沢・町田に続くFW控えの切り札の位置づけに成長、その3人のFWが卒業した3年目の今年、エースとしての活躍が期待される。
 意外性の男。立派な体格に加えて運動能力が高く、体も柔らかい上に、時折笑ってしまうほどお洒落な足技も見せたりするため、プレーのMAX値はU-代表の長沢にも見劣りしないほど高い。時には思いもよらぬロングレンジから、鮮やかにゴールへ突き刺してみせる。とはいえ、基本的なスタイルは全戦で体を張ったり、下がってクサビを受けたりして攻撃の起点になり、サイドから折り返したクロスに対して、身体能力を活かして頭で叩き込むという、オーソドックスなもの。お調子者で、彼が得点を取るとチームがワーッと盛り上がる。
 ただし、いかんせんまだまだ荒削り。外してはいけないシュートを外してしまうことも多い。それ以上にプレーが不安定なため、組み立ての最後の場面以外で絡むとリズムが狂うことがあり、調子が悪いときには殆ど消えてしまう。


▼桑原 尚希 1989.07.01生 168cm/53kg RB・RH
 清水FC/三保第二SSS→清水Jrユース→清水ユース (東海大翔洋高)

 地元中の地元、清水は三保の出身。上の学年のチームに呼ばれることは少なかったが、同学年では安定して右SBの定位置を確保し続けた。しかし、ユース昇格後は怪我も多く、出番に恵まれていない。
 縦のスペースにパスを出して一列前の味方を使う巧さもあるが、基本的には自らの走力を活かすタイプ。長い距離を走って、攻撃では裏に抜けるスピードがあり、守備での戻りも先行する相手に追いついてしまうほど速い。ただ、全体としては守備は苦手としており、強引にドリブルで仕掛けてくる相手に対して脆さを見せることもある。


▼佐野 諒  1989.07.17生 166cm/46kg CH
 静岡FC/東源台SSS→清水Jrユース (静岡東豊田中)→清水ユース (静岡学園高)
 ※静岡選抜(03年)

 静岡FC出身のファンタジスタ。全少決勝ではそのドリブルからオウンゴールを誘って先制点をもたらし、全国優勝を果たした。清水に入った後は、中盤フラットな4-4-2のCHを任されたが、160cmに満たない身長と40kgに満たない体重で、バイタルエリアを守るのは厳しかった。結局、3年生になると大柄な選手を前に、怪我もあってレギュラーの座を失う。夏に戦線に復帰するも、終盤のワンポイント的な起用に留まった。
 昇格後、いきなり3-4-1-2のトップ下のレギュラーとなるが、4-4-2へのシステム変更に伴って出場時間を減らす。2年目になるとCHでも先発の機会を掴みだすが、完全に定位置を確保するまでには至らなかった。今年10番を背負い、4度目の、そして最後のセントラルMFへの挑戦が始まる。

 ただ、宿す才能に疑いはない。ボールをまるで体の一部のように操るテクニシャンであり、ハイプレッシャー下でもボールを止める、蹴る技術が常に安定している。更に貴重なのが、リズム感のあるパスセンス。この学年で唯一、パスを使ってスペースへと味方を導き、チーム全体を動かす感覚を持つ。小さな選手が持つボディシェイプの良さは彼にもあり、相手とボールの間に入れてボールを奪う術を心得ている。
 だが、まだまだ体が小さく、運動量・競り合い・スタミナといった、フィジカルを求められる全ての要素が彼の弱点。経歴やプレースタイル、様々な面で杉山浩太を思わせる選手だが、浩太同様に得点力や突破力のあるタイプではなく、そのパスセンスを活かしてボランチで活きるためには、浩太の持つ「まず守備からリズムを創る」部分が求められるだろう。


▼鍋田 圭吾 1990.01.01生 173cm/63kg CB
 清水FC/清水小SSS→清水Jrユース→清水ユース (静岡サレジオ高)
 ※静岡国体選抜 (06年)

 1月1日生まれの早生まれ保存委員会指定選手、レフティ。清水FC時代は左SHだったが、JrユースでDFに。CBと左SBのどちらもできる器用な面を見せ、常に同学年のレギュラーを張ってきた。ユースでは2年目、国体選抜からチームに戻ってきた後に定位置を確保。最終学年の今年は副将として、DFラインを率いる大任を担う。
 体を寄せる敏捷性に優れ、丹念に相手を潰して自由な体勢を許さない。そのためDFとしては小柄だが、空中戦でも相手の体を利用してでも競り勝ってみせる。スピードを活かしてサイドまで広くスペースをカバーし、左足のフィードも良い。課題はイーブンな状態での1対1。また、今後LBとして使われるなら、スペースに抜け出してクロスを入れる動きを覚えていく必要があるだろう。


---
▼伊藤 亮介 1989.10.19生 162cm/51kg RH
 清水FC/有度二SSS→ヤマハジュビロ掛川→清水ユース (〜高1)


--- Jrユース在籍選手 ---
02 川端 紘史 DF 89.04.07 174/59    清水FC/庵原小→清水JY→清水商高、※U-12NTC(01年)
04 小関 教平 DF 89.10.09 175/62 ◎● FC島田/六合東→清水JY (島田六合中)→藤枝東高、※U-16/14NTC・静岡選抜(04年)
05 古牧 淳也 DF 89.06.19 176/74    オール庵原/由比→清水JY→清水商高
06 平井 正伸 MF 89.09.09 165/53    清水FC/三保一→清水JY→清水東高
08 岩崎 真和 MF 89.10.26 163/55 ◎  清水FC/高部東→清水JY→清水商高
10 杉山 和毅 MF 89.05.20 168/53 ◎● 清水FC/有度二→清水JY (清水七中) →清水商高
 ※U-16/14NTC・静岡選抜(04年)U-14NTC・静岡選抜(03年)U-12NTC・全少選抜(01年)

11 田村 亮介 MF 89.05.31 175/58 ◎● 清水FC/岡小 →清水JY (清水二中) →清水商高、※静岡選抜(04年)
12 小澤 克真 FW 89.06.05 165/51    清水FC/興津 →清水JY→清水城北高
13 佐野 将浩 DF 89.05.08 170/54    清水FC/岡小 →清水JY→清水商高
14 山口 恭兵 FW 89.05.16 169/50 ◎  FC沼津/原  →清水JY→清水東高
15 石垣 亮  DF 89.12.26 160/45    静岡FC/長田東→清水JY→静岡市商高
16 伊原 裕也 GK 89.08.27 175/71    飯田ファイターズ(清水)→清水JY→清水東高
17 奥山 淳一 DF 89.08.04 174/58    清水FC/江尻 →清水JY→静岡市商高
18 小嶋順一郎 MF 89.09.26 169/55    清水FC/船越 →清水JY→清水城北高
20 佐藤 将吾 FW 89.08.13 170/56    駿東FC/長泉南→清水JY→清水商高
22 庄司 悦大 MF 89.09.14 173/63    FC沼津/原  →清水JY→清水商高

 ◎は03年9月スルガカップ登録選手、●は03年11月高円宮杯東海大会登録選手。

←1988年度組へ
→1990年度組へ


 < 前  目次  後 >


ひかる。 @H.P. [MAIL]

My追加