猫の瞑想
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毎日餌をもらっていたのに、よく狩りをしてきた。 獲物は小さいところでバッタから、大きくなると山鳩まで。 一点を見つめ、姿勢を低くしてジリジリと前進しているときは、 視線の先に獲物がいるわけ。 しかし人様のペットでない限り(幸いそういうことはなかった)、 外でおやつを食べてくる分には構わないが、 なぜか必ずその成果を私たちに見せに持ち帰るのである。 そもそも十分餌を食べているのだから、 そうそうおなかが空いているはずがない。 ちょっと食べ、遊んで、後は残していってしまうのである。 なんとも迷惑な話だ。 実害があったのは後始末をしていた母だけだが。 周りに山や空き地があったので猫も本能を発揮できたわけだ。
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