2004年04月01日(木) |
サムライ・カーム!! |
本日は映画感想オンリーで。怒涛の勢い。そして長さ。
うおー…やっと観てきたよ…。ラストサムライ。公開から一体何ヶ月経ってんだってはなしで。 なぜKEN WATANABEが助演男優賞じゃないのかとか。ほんと今更思った。いやミスティックリバーも見てないんだけど。
劇場の入りは…まぁ15人強って感じかな。まとまったひとはうしろ4列にしかいなかった。 ただ、すごいおじんおばん率が高くてさ…。。。 なんかさー、予告のときおじさんオバハンがずっとくっちゃべっててうるさくてさー。これで始まってからもしゃべってるようだったら顔面蹴り飛ばしてやろうかとも思ったけどなんとか黙ってくれた。 …ただ、なんかまぁいわゆる笑わせシーンんときは、すげえ笑うの。すごい声で。で、なにかわからんことがあると、「なんでなの?」とか普通に言うし。 でもエンドロールはじまってもなかなか席を立たずにいてくれたのは嬉しかったな。まぁ、ひとり消えたら一気にいなくなって、最終的には残り4人になってたけど…(うち、オデとTちゃん。そしてカッポウ)。まぁいいけどね。
ええと、映画ね。とにかく泣いた。一緒に観に行ったのが、仲間内でもとにかく泣く子であるTちゃんだったんですが。 にも関わらず、そのTちゃんがひくほど泣いたオデ。最近確かに涙腺は弱くなったけどさ…! 声を押し殺してとかそんなレベルです。もうやるせなくてせつなくて悔しくて。
まずは叫んでいいですか。
ボブーーー!!!
以下、ネタバレにつき反転(一応公開中だしね)。
何がいいってそれはボブで(断言か)。 捕虜となったネイサンを監視する役につかされたおやじさんがいたのだけど。 もうネイサンがなに言ってもまったく答えないの。それは英語がわからないからか心を開けないからか。 なんとか覚えたおぼつかない日本語で、ナメエ、、、ナマエ、とか必死に聞いてもシカトなおいちゃん。だからネイサンは勝手に「ボブ」と名づけてしまうのだけど。でも結局それからもボブと言葉を交わすことはなく。
でもボブ呼ぶんだ。ネイサンが狙われてるのに気づいて。「アルグレンさん!!」って。で、自ら身を投げ出し、ネイサンを庇って散っていった。それが最期だった。 もうそのときトム様が「ボーブ!!」と叫ぶのが悲しくて悲しくて。ここすごいキタわー…。 信忠が死んだときももちろん悲しかった。命と引き換えに父の道を守る息子の姿は、、、もう、胸が詰まる。
でもねえ、実は。正直言っていいですか。前半はただのトム・クルーズ萌え映画にしか思えませんでした。 勝元とネイサンの出会いのシーンなんかもろ、フォーリンラブじゃんかどう考えても。あれで勝元がネイサンに惚れてないっていうんじゃそれは嘘で。あの熱視線はどう考えてもフォーリンラブで。
子供に日本語を一生懸命教わるトム様とか。もう悶絶モノですよ正直。 か わ い い っ つ う の 。 やっぱりどこの国でも子供の力って言うのは大きいのだなぁ…。とかネ。
しかもさぁ、思わず大笑いしてしまったのが、天皇役七之助かよ。と。 思わずヤツの声聞いた瞬間、ずるっと椅子から転げ落ちてしまいたかった。おいおい…。でもなんで弟選んだんだろうか。キャスティングは誰がしたのか知らないけど。ヒゲも似合わねー(w なに?当時の天皇は若かったんでしょうか。勘九郎パパのお芝居は見たかったけどなぁ…。まぁそれには色々無理がおありでしょうが。
とりあえずまずツッコミたいとこだけ。 ・なんで勝元が元々英語ペラペラなのか ・ネイサンのジャパニーズ理解力のスピードが尋常じゃない ・氏尾は不死身かよ…!!絶対一度撃たれたじゃんか。なのに馬に乗れる程度のダメージだったのかよ。 ・なんか天皇いつのまにか英語スキル上がってるんですけど
まーやっぱ英語に関しては都合いいな…と思っちゃったけどね。そこはまあしかたないよ。ニューヨーク(だっけ?)かなんかにしばらく滞在して習得しただけはある、謙さんの英語はすげかったねー。日本語英語じゃないよ。さすがアカデミー賞でぺらぺら自分の思うことを言葉にできるだけのスキルはあるわ…。 個人的には、ネイサンと話がしたいがために、父に「英語を教えてください」と頼む信忠とか見たかったナン…。ネイサンと教えあうのもいいけどねん。
あとちょっとがっかり?したのは、日本の女性の奥ゆかしさってのはいいナ…と思っていた矢先の、ネイサンとたかのチッス。…うぅーん…。アメリカ映画はどうしてキスシーンを入れないと気が済まないのだろう…。 あたしじゅうぶん伝わったんだけどなぁ。キスやハグばかりではないでしょうと思うのだけど。ただ、亡き夫の鎧を着せながら、トム様の背中に頬寄せる小雪はほんとうに美しかったとおもう。そこはすき。
あとは仕方ないことだけど、ああまあ生き残るのはそうですか、トム様がすべての決着をつけるのね…と思った。なんとなく。 そして、勝元の最期の言葉が英語なのも不満だ。母国語で伝えたい想いは本当になかったのでしょうか。ほんとうに死に際で、ネイサンのために英語なんて出てきたのだろうか。しかも今のネイサンには伝わると思うのだけど。日本語でも。じゅうぶん。会話なんて理解じゃないよ。きっと届くだろうに…。
まぁ揚げ足ばかりとっていてもしかたないので素直に感動したところも。 サムライの生き方、死に方は素晴らしい。前述のボブもそうだけれど、敵に立ち向かうことをおそれない。どんなに撃たれても向かってゆく。怯むことなく。足が動かなくなるまで、前進し続ける。後退はない。立ち止まる事もない。 や、おそれがないわけじゃないんだよね。ネイサンも言っていたけれど。人間だもの、命を落とすだろうことがこわくないはずがなくて。
こんな状況に立たされないことを切に願うけれど、もしこんな状況に立たされたところで、自分にこんなことができるとは思えない。何がサムライ魂だ、なにが武士道だ。自分がかわいくてしかたない人間だ、絶対尻尾巻いて逃げ出す。背中向けて。それでまんまと撃たれて死ぬと思う。 1分間に200発だっけ?撃てるガトリングガン(たぶん)によって、次々倒れてゆく馬、そしてサムライ。馬から振り落とされてもなお剣を持ち立ち上がろうとするも、しかしとどめのように撃ちこまれる銃弾。
たとえどんな尊敬できる指導者がいたとしても、すべてを投げ打って(それがたとえ自分の命だとしても)懸けることができるということは。つまりはそれだけ勝元という人がすばらしいのだろうね。それだけの価値があると思えるほどの。今の日本には、果たしてそんな指導者がいるのかなぁ…(´ー`)とか、すごいことを言ってみる。 ただそれでも、今のあたしには無理だ…、、、サムライの精神を生まれながらに植え込まれでもしない限り。 なんかセオデン思い出してダブルで泣けてきちゃったよ…。自らの元へ集わせ、先頭に立って進んでゆくさまはなんていうかもう…、感動と言うかなんと言うか…、とにかく涙が止まらない。
しかしサムライの闘い方はなんて美しいのだろうね!すごい。日本刀ってそれだけでなんてきれいなんだろうか。まったく無駄がないよね…。 村で子供がちゃんばらごっこしてんのがすごかったな…、あの2人は剣道とかやってんでしょうか。筋がいい!とか、知りもしないくせに(w あとねー、、、やっぱ最近バカみてーに指輪見てたせいで忘れてたけど、和弓ってなんてきれいなんでしょう!!信忠が弓を構えるシーンはとてもきれいだった。 ああーいいわ…。あの竹の矢が無常にも人を突き刺しては命を奪うあの光景。 ロリエンの弓もいいけどやっぱ竹弓に竹矢だよね!なんて思ってみたり…。
あと、Mつぉも言っていたけれど、「外国から見た日本」を描いた映画の中では、比較的強く日本側を意識した描きかたをしてると思う。だから、たぶん日本人が見ても圧倒的多数がありがとうと思えるとおもう(まぁ一部の方にはもちろんなんじゃあ!って感じでしょうが)。 つっても、あたしは日本人だけれど、サムライを知らない。たとえ外国人がサムライにどんなおかしなこと思っていても、それは指摘できないことで。だって知らないのは一緒だもの。 でもこれがほんとうのはなしなら…もちろん映画だし、美談だとは思うよ?でも、もしこれが本当なら、なんてすばらしい歴史があったのだろうと思う。 西欧の文化を吸収し、向上をはかる努力も必要だ。でも、日本が日本でありつづけることも考えなくてはだめなんだよね。
とても勝手なことを思うなら、なんでもっと早く気づけなかったんだろうってね。もちろんそうなれたのは、勝元たちサムライの尊い死があってこそなのだろうけど。 敬意を払うのなら何故もっと早くと。おもった。
音楽と映像も素晴らしいよ。あたしほんとに音楽に疎いので何の音とかわかんないんだけど、なんかよくあんじゃん。尺八っぽい音。あれはやばい。いいわぁー…。 今、王の帰還とラスサムのサントラどっちが欲しいかって聞かれたら確実に長考に入ると思う。ただ、今後のことを考えると、今はたぶん王の帰還を選ぶだろうけど。 でもこれもほんといつか買いたいわ。日本らしくもあり、日本くさすぎることもなく。いいです。
撮影もどこか知らないけど、捕虜としてネイサンを捉え、勝元の村まで馬を進める場面はほんときれいかった。あんな場所ホントにあればいいのにとおもう。 あと、ネイサンが指導してた兵を引き連れ、はじめてサムライが姿を見せるあのシーン(勝元と出会うアレですな)の見せ方はほんとしびれた。濃いもやのなかから現れるサムライ。
あと、逆にこんなに遅く見て良かった点も。なんか帰ってきて駅前の桜の木見てなんかきゅんとしたよ…。。。それは今の時期だからよけいよかったかな。 しかし劇中の桜がやけにピンクなのが気に食わないな…、、、画面栄えしないからかしら。 残念ながら桜の種類には疎いので文句は言えないけれど、なんかいわゆる、日本各地で見られるごく一般的な「さくらいろ」の桜を使って欲しかった。…あれは向こうで造られた花?本物だったら…、、、じゃあやっぱりなんでソメイヨシノとかじゃないのさ(`へ´)プン!とか。
でもねえ、本当に良かったよ。すばらしかった、と、おもう。
あと個人的にちっと失敗した話。最初のころは字幕を追うことに意識が行ってて、おかげでときたまぽろっと日本語がこぼれるとき、思わず英語字幕を真剣に読んでしまって、耳の方がおろそかになりがちだった…。ことかな。 けっこう忙しいよね。わりと外国人俳優の日本語台詞はこまった。コッチだけうまく聞き取れないのに字幕も英語かよー…。もっと英語字幕も長い間うつっててくれりゃあいいのにとか(小学校レベルの英語力のオデにはキツイて)。
あー、でもローザじゃ来週までの公開でした。ああ間に合ってよかった…。 つらかったけど、劇場で見るべき映画のひとつだと思った。
あとちょっと笑ったのが、見終わったときに「流鏑馬すごかったねー!!」つうオデとTちゃんの感想。 おいおい…、、、
あとはじめて一蘭に行ったよ。 で、気づいた。オデ細すぎる麺てそれほど好きじゃねえな…。あとにんにくももっとたくさん入れればよかった。 あー、また行きたい(そうかよ)。
そういえばMつぉの日記で、Mっちって誰だろう…ってずっと考えていたのだけど、ああもしかしてMさっち?? なんかMつぉの日記見てあっしもTDLについて語りたくなったのだけど、侍のせいでそんなテンションにはなれないし日記のスペースもなのでまぁいいや。
(あと、近々うんこのぞくと更新があると思います…ちょっとーー!今日大変だったんだから!)
ラスサムのポスター欲しいな…。キャラクター別のヤツ(画像見つからない…)。ネイサンと勝元と氏尾を並べたい。そしてたぶんその横に、王ルックのゴルン(ごめん死ぬほどでかいよ…)を並べてもきっと違和感はないのだろう…。 いつも思ってた。なんか似てるって…。色合いも似てるし。
しかしはせがわきょうこさんは、あの保険のCMによって人気を落としかねないと思うのですが。 ていうか。なんかあれ見て唐突に「うわ、この女むかつく」と思ったもはオデだけでしょうか。 なんかむかつかねえ?「インスタントラーメンも作れないんですか?」「うん、きっと男性よりもずっとずっと大変だと思う(うろ)」オマエ何様だ。
顔は好きですけど、なんかあいつ絶対バラエティー出たら墓穴掘るタイプだな。
|