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| 2007年02月03日(土) ■ |
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| 伯爵と25のシチュエーション |
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「伯爵。暇だから遊ぼうぜ」 インスリン男爵の電話である。 「今日は駄目、今から先輩の演奏会を聞きに行くのです」 男爵はとてもつまらなそうな声を出す。 「えー、この頃ぜんぜんつるんでないよなー。俺のこと嫌いになった?」 私は少し困った。 「この頃も何も私達そんなにプライベートは一緒じゃなかったでしょう」 「そりゃそうだけれど」 「それに男爵こそ私が誘った時はいつも何か用事を入れているじゃないですか」 「それは俺が忙しい時に暇なお前が悪い」 なんとまあ、横暴な。 「じゃあ、私もう行かなくては」 「あー、またなー」
いつもと同じような会話をして、電話を切る。 そこでふと考える。 こうまで合わない私達が、どうして仲がよいのだろう。 まあ、いいか。 仲がよいなら、それに越したことはないのだから。
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