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2005年05月25日(水) ■ |
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燕、舞う |
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私の通う農学部キャンパスは生ものがたくさん生息している。バッタの異常発生もあるし川の中をヘビが泳いでいるし黒く大きなアゲハチョウが風にのっておもしろいスピードで飛んでいる。
それで、棟と棟をつなぐ渡り廊下には、ツバメが巣を作っている。と言ってもツバメの巣は多くの人が見ているだろう。私の実家でも、毎年車庫に飛んできてフンの始末がきつかった。
で、この時期のツバメの巣にはもうヒナが生まれている。巣に向かってちょっと手をかざすと親鳥と間違えてヒナたちが一斉に口を開ける。 ぎゃーすぎゃーすと自己アピールしてエサをもらおうとするヒナ達。兄弟間でもえさの取り合いをする野生の厳しさを垣間見た。……いや、人間もそうか。
晴れた風の気持ちいい日。こんな日はのんびりとツバメの親鳥がえさを巣に持ち帰る様子でも観察していたいけれど、私は次の講義にいかなければならない。 そう、私は学生なのだから。
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