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海老日記
管理人(紅鴉)
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2005年01月18日(火)
痛みを感じた者しか痛みを識ることはできない


 風邪で動けない、という状況がある。
 普段元気なときは逆境でも根性で乗り切ろうという気迫に満ちている。
 けれど、実際に体温が三十八度を超えてしまえば、意思は一気に希薄になる。
 根性とか忍耐力というのは、体調のよいう時に備わっているものなのですね、先生。



 閑話休題



 誰でもそうだけれども、人間は体験したものしか理解というのはできないところがあると思う。
 熱を出さなければ高熱の苦しみはわからないし、血を流さなければ出血の痛みもわからない。聞いてみないことにはベートーベンの素晴らしさもわからないし、恋してみなければ異性のことなんてどうとも言えない。納豆だって、食べてみないと味なんてわからない。食べた後で「やっぱりまずいじゃねえかこの野郎」と言われても私の責任はないけど……。
 体験を経て、人はいろんなことを知る。自分の考えを世間に修正される度、それを心底思い知らされてきた。人の脳は思った以上に白紙で、書き込まれていないことが多すぎる。
 言葉では説明しにくい感覚……。



 今日の結論として今まで怪しくて頼まなかった食堂の「まぐろの竜田揚げ」が予想以上においしかったと、まあそれだけ。