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2004年07月24日(土) ■ |
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物部 |
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日記を書こうと思い立っても何を書こうかまでは考えていなかったり。 というわけで今日は幻覚をみた話。 私はたまに幻覚を見る。幻覚と言ってもそんなおもしろおかしいものじゃなくて、ただ視界の端を何かがかすめたけど何もいなかったという程度の物で、つまり『幽霊の正体見たり枯れ尾花』の類。 自他共に認定の怖がりな私はあまり夜出歩かない。薄暗いときには普段以上に見えない者を勝手に脳が見ちゃっている。昨日の夜も夕涼み会があって帰っていたのだが、やっぱり見た。 正面を向かずきょろきょろ周りを見回しながら歩く癖がついているらしく、きょろきょろしながら歩いていると、何かが見える。ふと我に帰って何を見たのか確かめようと当たりを見回すが、そこには当然なにもいない。まあ、それも当然で人の屋根の上に体育座りする人影に実在してもらうのも困り物。 なんの興味も湧かずその場はさっさと放置して家に着く。
そういえば、小学生の頃だったのか、いつも屋根の上に登っていた友人がいた。何か事あるごとに窓から飛び出て、するすると瓦の上に立つ身のこなしのよい少年だった。二年ぶりに会うと柔道部の主将をやっているという話だ。 青年になった彼のことを考えるとき、私が思い出すのはよく屋根の上に座っていた少年だ。 彼はどうして高いところが好きだったんだろう。なんて思ったり思わなかったり。
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