独り言
i| p| f
自分で播いた種を、刈る時がきたのだ。
誰のせいでもない。播いたのは自分なのだから。
よくもまあしっかりと実り、こうべを垂れた稲穂は、
畦を超えてどこまでも広がっている様に思え、
少しずつ刈り始めてはみたものの、
一向に楽にはならない。
心苦しく、疲労に追われ、
どろどろに溶け落ちながら稲穂刈りをする私を、
今日もまた恥が上塗っていく。
でも、やめるわけにはいかないのだ。
いづれこの稲穂が、
黄金色に輝くこの稲穂が、
私の生命を前進させる糧となることを信じ、
私は、私のまいた種を刈り取っていく。
そう、やめるわけにはいかないのだ。
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