独り言
i| p| f
| 2005年05月19日(木) |
『acidrain』 #10/イン&アウト |
インゲージとアウトゲージが街中で擦れ違う事は無い 電話でおしゃべりする事も無いし同じ空気を吸う事も無い
柵の中では今でも花が咲くという 巨大な空調設備が整い四季を再現出来るという 人工の太陽が昇り夜空には星を模した無数の電飾
しかしこれらは全て噂話に過ぎない 何故なら僕が知る人間の中に柵の中を知る人間等居ないのだから
柵の中では今でも静かな休日があり 丘の上でサンドイッチを頬張り 若者達は愛を語らい 日差しに目を細めたりするという
僕等には 雨音をBGMに不様なチークダンスを踊る事位しか残されていない
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