独り言
i p f


2005年04月20日(水) 『acidrain』 #3/coffee

蛇口をひねりポットに水を注ぐ
その間にも体は少しづつ現実を捕らえはじめ
ふらついていた足元も
なんとか垂直を取り戻すことに成功した様だ

しかし変わらず部屋はしんから寒く
灯したガスコンロの炎だけがこの世界で唯一の温もりを感じさせていた

窓の外は相変わらずの薄暗がり
…もうどれくらい陽の光を目にしていないだろう?

沸点を越え乱雑なビートを刻むお湯をカップに注ぎ
僕は偽りのコーヒーを拵える


AM6:43

消さずにいたガスコンロに寄り添い
その炎の温もりから
僕の血液は純流を
そして僕は煙草の火を授かった


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