独り言
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2005年04月10日(日) 童話/原案38-B

彼女は四月の風に吹かれて
草木の囁きにうつつをぬかす

太陽の誘惑にあらがえずに
彼女は彼女自身を裏切り
堕落してしまうんだ

いつだって彼女を見下ろす彼女がいて
言葉にはせずにこう呟く

「自堕落なハニー

君を愛している
だから君を許すことにするよ
眠りの中で聞いておくれ
伝えたいことがあるんだ

自堕落なハニー

大切なものが一つあればいい
それだけで
日曜の夕暮れだって
好きになれるから

自堕落なハニー
君を愛している」



そして彼女は夕暮れの中で目覚め
染まる部屋の中
笑顔とさよならを探した


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