独り言
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2004年11月05日(金) その異邦人が切り取った風景画には、何故か太陽が描かれていない

大空の下
大地に腰を据え
その老人は
大海原に釣り糸を垂らす

それは驚く程静かな休日で
太陽が照りつける音さえ
はっきりと聞き取れそうだ



…どれだけの時間が経ったのだろう? 身じろぎ一つせず
釣り糸を垂らし続ける陰影が一つ
魚は…未だ釣れない


問いただす私を
振り返る事も無く
老人は石を打つ水の様に
そっとつぶやく

「魚を釣る事が目的とは限らない」と


その時
私の視界を一匹のスズメバチが横切った
彼女はきっと女王様で
今は亡き王国を探しているのだろう

遠くには雲が生まれ始めている


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