独り言
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2004年05月24日(月) 注釈[枯れ木は語る:五分前に純情が通り過ぎた]

記憶は浅はか。

それが五分前なのか、一時間前なのか、はたまた十年前か、二十年前か…。


枯れ木にとって純情とは遠い昔の記憶に過ぎない。
しかし、枯れ木にはあの日の純情が五分前の出来事のように思えたのだろう。

音や匂い、不意に降る雨や風の冷たさは、あの日の情景を、あたかも五分前の出来事のように映し出す。

残酷な程、ひどく鮮明に。


あの日の俺が見たら、
今の俺は、
どれくらい
汚い?

懐かしい匂いがする古ぼけた寺の境内で、
雨宿りをしながら、そんな事を考えてみる。

…生きた心地がしない。


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