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2011年02月09日(水)    「育自」



正直、育児ストレスが相当あったと思う。
一時期、毎日毎日イライラして旦那さまとケンカばかりしていた。


「育児」はまさに「育自」だ。


親は子供と共に成長する。


子供が出来れば形的には親になるけれども
誰しもが自分の抱いている、理想の親にすんなりなれる筈がない。





昔、それはそれは、母親を憎んでいた。


旦那の借金。離婚。
嫌気が差したのか、祖父母に姉と私を託し男と蒸発した。


自分の存在に価値や意味、必要性がないと悟ったのは7歳の頃だった。
ただ、祖父母には捨てられないよう、一生懸命イイコでいようと心がけた。


時が過ぎ、ふらっと帰って来た母。



許したい。でも許せない。葛藤していた。




1人暮らしを始めた時。
自分で働いて、生活していく大変さを知った。

女手1つで働いて、子供を2人育てることはさぞ大変だったろうと
母の苦労を理解することが出来た。

そして、友人がどんどん「お母さん」になり、話を聞くたびに
親は完璧じゃない。間違うこともある。逃げ出したくなることもある。
だって、自分と同じ1人の人間だもの。1人の女だもの。


そう、思えるようになった。





子供達を叱った後で、とても反省する。
怖いものを見るような顔で私を見る子供達。
まだたった1歳の子に対して、大声を上げてしっまた事に胸が痛くなる。
自分のしたことに泣きそうになり、子供達をギュッと抱きしめる。








母も、何度、後悔しただろう。 何度、涙を流しただろう。











帝王切開の日。
手術室に向かう私の頭を、母の手がそっと撫でた。



三十路を過ぎて、親に頭を撫でられるなんて恥ずかしい気もしたが
母にとって私は、いつまでも子供なんだなと。


なんだか笑みがこぼれた。


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