2004年06月12日(土) |
永平寺104歳の禅師を観て反省・・・ |
NHKの番組で「永平寺 104歳の禅師」を観た。 永平寺は小学生の時、家族旅行で行ったことがある懐かしい寺である。 子供ながらにその静寂、厳しさ、凛とした美を憶えている。 永平寺の第78代の住職、宮崎奕保さんは104才。 番組では、800年にわたる永平寺の歴史上、最高齢の住職となった宮崎さんの禅の修業を続ける姿を作家との対談等を加えて紹介していた。 幼い頃身寄りをなくし、寺に引き取られ11才から座禅をしている。 厳しい戒律を守り続ける彼は、一切肉を食べずに生涯独身を貫いている。 「学ぶということはなにか、1日まねをすれば、1日のまね、2日なら2日のまね、しかし一生まねすれば本物だ」 「何かやめたいことがあれば命がけでやりなさい」 「スリッパが曲がっているのは心が曲がっているからだ。 まっすぐ整えることは修行でもなんでもない。当たり前のこと。」などなど 画面に向かって彼の言葉に深くうなずいたり、 自宅のリビングを見回して恥ずかしくなったりした。 「禅」イコール厳しい修行で特別なことだと思っていたが、 生活そのものが禅であるという言葉が印象的だ。 104歳の宮崎さんの肌はつやつやでとても優しい笑顔だった。 大学時代にお世話になったシスター達を思い出した。 彼らは、全く別の厳しい世界で生きている人で、自分は足元にも及ばないが、 もうちょっとしっかりせねばとこれを書きながら反省をしている。 ピシっと肩をたたかれた感じ、そしてなんだか心暖かい。 さてどこからスタートするか、今夜はじっくり考えることにする。 <sa>
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