まゆ日記
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2009年09月18日(金) 今週

しばらく日記が書けなかった。

おととい、学校に行ったお子がまたもやUターンして家に帰ってきてしまい、むりやり学校に引きずっていった。
「学校が嫌なの。
行きたくないの。
考えたいの」
と叫ぶお子をむりやり、行かせた。

この日たまたま席替えがあって、ニコニコ過ごしていた(担任の先生談)。


きのう、学校に行ったお子がUターンして帰ってくるのを通勤途中でみつけたので車に乗せてまた学校にいかせた。
昼に携帯が鳴った。
「まゆお子さんが2時間目からいなくなりました」
と担任の先生からだった。
家に戻ると部屋にもどこにもいなかった。

だが、家のどこからか、物音。

お子は自分の部屋の窓の屋根の上にいた。

担任の先生からちょうど連絡があり、お子がいたことを報告。
先生と学年主任の先生がまもなく来てくれた。

なぜお子がいきなり家に帰ったのか。
1時間目の体育はなにごともなかったのだった。
2時間目にはいるときペンケースを忘れたお子。
担任の先生に筆記用具を借りに行ったのだ。

そのあと2時間目の授業が始まっている教室に入って行きにくくなったのだそうだ。
で、そのまま、家に帰ったのだという。

担任の先生はお子に懇々と話してくれた。
「教室に入りにくいなあと思っても、がんばって入って行かなきゃいけなかった。
どうしてもダメだと思ったら、先生に言ってくれればよかった。
そしたら、先生はまゆお子さんを教室に連れて行った。
授業の途中でまゆお子さんがいなくった後どうなったと思う?
先生全員、1年生から3年生までの先生全員ね。
授業を自習にし学区内すべてを車で探し回ったんだよ。
お昼も食べないで。
いってきますと家を出たら、無事にただいまを言うまでが中学校での責任なんだよ。
どこにいるのかわからない、お家にいても電話に出ない(ナンバーディスプレイなもので)そんなことをしては、絶対にいけない。
『まゆお子さんがいなくなりました』ってクラスで話したら女子全員が立ち上がって、『まゆお子さんを探します』って言ったんだよ。
みんなまゆお子さんのこと何とも思っていなかったら、『へー、いないんだ』で話が終わってしまうんだよ。
みんながみんなまゆお子さんを心配したんだよ。
まゆお子さんは、そのこと何とも思わないの?」

お子はぽろぽろ涙をこぼした。

「学校が嫌なの」と叫んだお子は、お子がどう思っていようとクラスの女の子から好かれているんじゃないかと思って涙が出た。

「嫌なこと、辛いこと、気持ちがへこむことたくさんたくさんあるよ。
でも逃げちゃいけない。
楽しいこと、楽なことを優先させちゃいけない。
我慢して、逃げちゃいけない。
辛かったら苦しかったら悩んでいたら、先生もクラスのみんなも、私じゃないほかの先生でもみんなまゆお子さんのこと相談に乗れるんだから誰にでも相談なさい」

学年主任の先生は、
「まゆお子さんね、いなくなったって聞いたときにまず思ったのはね、事故にあったんじゃないか、事件に巻き込まれたとか連れ去られたのかとかそう思ったんだよね。
そうじゃなくって本当によかったね。
学校から帰りたくなったら帰ってダメだなんて、言わないよ。
みんなに断って、お母さんにも話をしてお家に帰る。
そういうふうにしないと、みんながみんなまゆお子さんのことを心配するんだからね」
と言ってくれた。

先生方が帰ってから、お子とふたり抱き合って泣いた。

お子が落ち着いたのを見計らって、真っ赤な目のまま会社に戻り定刻まで仕事して帰宅した。

今朝、また時間がぎりぎりだったから、車で乗せていくつもりでいたら、
「走れば間に合うから」
と言ったお子。
出掛けに、
「お子、自分で考えてみる」

「いってらっしゃい。
気をつけてね」
と声をかけたら、
「どうでしょう」と言いながら家を出たお子。
玄関で見送ったら振り返りニコッと笑って手を振った。二三歩歩いてまた振り返ってニコッとして、歩いていった。

なにが辛いのかなにが苦しいのか。
「安心していいんだよ。
自分に自信を持ちなさい」
って言ってやるつもりだったのに、お子の笑顔で、言い忘れていた。


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番目に読んでいただき多謝 いい加減なカウンタです^^;