突然漠とした不安におそわれる、春の空はしっかり全天を空色で抜き大気もそれに合わせて肌に心地よい程度に温み、穏やかさは時を止められるかもと思うほどだ。覚醒した意識は死をますます近いものと感じさせ、七十年後をそう遠い時代ではないと感じた瞬間、訪れるであろう時がはっきりと意識に刻まれるのだった。命は永遠ではないと理解しつつ、本当に人は受け入れらはしないまま死を迎えるのだろうと不安を抱え明日を迎えるのだろう。