イデオロギー的な内容を含みます。本日の日記は超個人的意見（いつもですが）
イヤな人はすっとばせ。

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靖国参拝の裁判所の判断が出た影響か、日曜朝のフジはその話題がトップ。靖国参拝の是非は別として、コメンテイターとして出席していたどっかの大学の中国人教授が「日本人固有の宗教観云々を論じる前に次のことを正すべきだ」として３点上げたんですが、

１．国策として立てた神社なら、西郷隆盛が奉られていないのがおかしい
２．文化革命で３００万人（数字不正確）が虐殺されたという根拠を示せ
３．海南島で東条英樹の銅像にツバを吐きかけているという報道には根拠がない

というのを上げたんですが。その場では誰も反論しなかったんですね。

日本のテレビの、ここが歯がゆいところで。くっそー！と思いながら見ていたら、櫻井良子さんが反論なさいました！（やったー！）

２．文化大革命の犠牲者については、歴史学者たちの間で既に一定の見解が出ている。
３．海南島の件については産経新聞が記事にしたもので、根拠がないものではない。朝日や読売などの大衆紙が報道しないからと言って根拠がないなどとは言えない。

櫻井さん。あなた、出演局のスポンサー新聞会社が小さいと暗に発言してるけど大丈夫？（笑）

と、少々違う心配をしつつ、拍手喝采しました心の中で！その直後、ＣＭ入ったからくだんの中国人教授は反論の余裕なし！（かわいそうに）

この中国人教授に授業を受けている人は大丈夫かなと思いましたね。文化大革命については、数字には確かに不正確な点があるかも知れないけど、それを、自国の歴史でもあるにもかかわらず、他国のジャーナリストに「反論の根拠を示せ」なんて言うなんて、おかしくないかい？そもそもが。中国政府は自国の歴史をきちんと教えていないのか？

海南島については知らないのでわかりませんが、南京の虐殺博物館の実情は酷いらしいです。そういえば、今年の夏、産経は一面左柱で連載してましたっけ、中国の現状レポートの連載。経済事情とかもあったんですが。

１．について推測ですが、西郷隆盛は西南の役を起こして戦死（自決だったっけ？）しているので、おそらく当時は国賊として扱われたはずです。靖国は、明治国粋主義の元における神道再興運動の一環で建立された、と言う本日の番組内における主張が正しいのであれば、西南の役の首謀者だった西郷が、「お国のために亡くなった」人の神社に奉られるわけないでしょう(櫻井さんは、このあたりわかっていて・あるいは知っていて、テレビの影響を考慮して言わなかった可能性あり）。

この中国人の学者、日本に何年いるんだ一体。

北朝鮮の問題だとか、中国の問題だとか、韓国（あえてここは南朝鮮と言っておこうか？）の問題だとかで、「戦時日本は彼らに酷いことをしたのだから憎まれても仕方ない」と言う人がいます。確かに、戦中日本がなにをしたかを知ることは必要だとは思います。ですが、戦争中の行為と、現時点で行われている行為は同じ論理で裁かれるべきではないし自国の歴史が一定の経緯を得て現在に到達している以上、過去のことを必要以上に掘り返すのは建設的ではありません。日本はもう国際的に裁きを受けました。当時、あんた方の国が裁決に参加できなかったのは、てめーらの国の政治がなってなかったからだと思ってもうそろそろ諦めろ。つかもーいーだろー。てめーら言うこと変わんねーよな。（暴言）。

とは、あまりにもなにもやらなかった時代が長かったのでなかなか言い切れないですが（苦笑）。

戦時下において、政治も個人も、追いつめられあるいは狂気に煽られて、常軌を逸した判断が為されていく。だから、戦争はするべきではない（正しい戦争とやらも幻想）。同時に、歴史というのは、けして軽んじてはならないとも思うのです。政治的に利用することもしてはいけないことの一つ。わかってねーのはテメーらの方だ（またも暴言）。

塩野七生さんの「ローマ人の物語」文庫版を読んでます。現在は秋に出たカエサル編３冊を。感心すると同時に、どこでもいいから、歴史を学ぶと言うことは重要だなと思いますつくづく。教科書もちゃんと選んでね。暗記のためではなく、複合的に世界を知るためのとっかかり（故に、歴史書にはトンデモ本が多い。嘘書いてる本は嘘書いてるんだと認識して読まないと、皇紀２０００年が正しいとか大バカ覚えちゃうぜー）。

ゲルマン民族大移動がどうした？と世界史勉強してたときに思ったんだけど、ガリア戦記のくだりを読んではじめて、「ああそういうことか！」と納得できたし、カエサルって凄かったんだなーと思いましたね！少なくとも、カエサルという人がいなかったら、スイスは消滅していたか、今現在の位置になかったことになるんですから。

綾多