日々是精進(マジで)
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2004年11月22日(月) あのキャッチコピーがどうも。

ハウル。

日テレの鈴木プロデューサーの連載はそれなりに好きで、時々覗きに行っていたりしたのですが、今回は情報を小出しにすることが宣伝戦略、みたいなことを言っていて。日テレ。その前のイノセンスは結構外したので今回も外すわけにはイカンのだろうなーとか思ったりして(いや、興行成績的にはイノセンスもスチームボーイも外してるでしょ?)。

それはまあ、いいんですけど。あのキャッチコピーがな、イカン気がするのだよ。「二人が暮らした」っつー。

二人ちゃうねん。カルシファーいたしマイケル(宮崎版ではマルクル)もおんねん。

原作は、イギリス系ファンタジーではあり得ないくらい(笑)大団円なところも売りの一つなので(実際、D・W・ジョーンズのほかの作品はまだ厳しい話がある。「私が幽霊だった頃」とかもそうだし)。王子とかマーサとかお母さんとか谷の魔女とかもしっかり出して欲しいんですけど(レティーは出てくるらしいです)。あんまりベタベタの主人公二人のみのラブストーリー前面に押し出した脚本だといやだなーとか思い始めて冷めてきてます日を追うごとに。

ラブストーリーは、取り扱いが難しくてですね、私にとって(苦笑)。さじ加減が多分人より厳しいっつーか。日本の話で好きなラブストーリーっつーたら、古今東西、マンガも含めて一番最初に頭に浮かぶのがアナタ「桜の花の満開の下」(坂口安吾)ですが(えー?!)。「嵐が丘」が最大スケール代表格で。
 っていうか、結局「ラブストーリー」の定義が何かによる気がする。私の場合、恋愛に限らないと言うことに今気が付いた(笑)。

気が付いてたらくっついてた並の超ライト級か、憎さあまって愛しさ千倍の恩讐の混じり合ったドロドロ具合(しかも100年単位で時間かけて・笑)の壮絶大河ドラマ系かどっちか(ただし、その恩讐の表現が直接的な場合は却下。実例:ぼたバラ・笑)かなあとか。極端ですが。あとね、主人公カップルとその周りの関わり方も結構重要なのよね…だから周囲の登場人物が省略されているらしいことにがっかりしているんですよ。

原作のラスト三ページくらいは、「世界は二人のもの〜」状態にもかかわらず周りの方々が騒々しいのが本当に笑えます。ラスト一行がとても好き。映画見てから原作見る分には構わないと思います。全然違うだろうけど。

城が動いたり案山子がはね回ったりするのを楽しみに観に行くのがいいのかなーとか(ちょっと違う)。


綾多