 can't be alive without you. why don't I miss you
湾岸戦争が始まったとき、私はまだ学生で、当時担任だった社会の先生がこういったのをよく覚えてる。
「これから、おまえらに出来ることってなんだと思う?」
色々ディペートもしたような気がするんだけど、あの頃の私の答えはひとつしかなかったなぁ(頑なな子供!)。 それは今も変わってないのだけど、私にとって戦争って言うのは一言で言ってしまうと”理不尽”で”不当”。その気持ちを自分より下の世代に伝えたり訴えたりすることだと思ったんだよねぇ。今アメリカで、中東で、起こっていることがどれだけ異様なことなのか、あれを異様だと、まるで正当性がないことだと、ちゃんと疑問を感じる子供に教育することが、フツーの大人ができる一番大きな反戦なんじゃないかなぁと思っています。まぁ人の親にすらまだなれていない私がこういうコトを書くのは、おこがましいなぁと思うんだけど書いてしまう。 私の愛する作家が数日前にこの戦争のことを「攻撃されるイランの民衆の顔が見えないからこそ出来る戦争」と言ってたのが、印象的でした。「自分は彼らを知っているから、だからそんな彼らの姿を伝えることが自分に出来ること」というニュアンスのことを彼は語ってた。 とりあえず大人達が「今起きていることが世界平和に向けて正当な行動だと思う」ような子供を育てないことしか、未来に続く希望はないんじゃないかと思ってる。
この世には白いことも黒いことも存在してなくて、ただただ濃淡の灰色しかないのだと思ってきた。この世には、物事を白か黒か見極める、個人の価値観が存在するだけで、”勧善懲悪”なんてとんだおとぎ話だ、と。
そういうことをぐるぐると考えていました。
|