can't be alive without you. why don't I miss you
大阪にはまだ遊郭が残ってるって知ってますか?
いや、遊郭というか花街というか赤線っていうか・・・棟割長屋の開け放った引き戸の玄関から覗く上がり框の畳の間には、赤襦袢の裾をはだけて客引きする女の子が鎮座していて、その横には客引きのやり手ババァが・・・という構図・・・。そういうのって現代日本にまだあるんだっていうのは割とカルチャーショック。知ってはいたけど! あんまり見ないように歩いていたんだけど、あどけない顔立ちで、なんだかほわんとした表情のまま籐いすに腰掛ける色白の娼婦とかを見てしまった。何ともいえない気分になるんだけど・・・こういうのを糧に何か書こうとしてしまうオタク根性は本当に良くないと思うよな。 ということで、飛田新地に行ってきた。シンコさんの送別会だったんだけど本人の希望を叶えてやろうと言うことで・・・「飛田新地の百番に行ってみたいんだけど」・・・わー。ゼミの打ち上げじゃないんだから!(大阪の大学ではここで打ち上げや新年会をするところが結構ある。)と思いつつもまぁそんな機会もないと行かない場所だからということで。 百番っていうのは居酒屋のチェーン店なんだけど、ここだけはちょっと特殊なんだよね・・・だって完全予約制。電話予約しないと入れないチェーン店の居酒屋・・・ありえない!まぁ「ちょっと通りすがりに・・・」とは行かない特殊な場所に立地してるから何だろうけどね。 以下店のパンフレットより。
鯛よし百番 『当店は大正時代初期に遊郭として建造された建物を当時のままに今に伝える料理店です。緋毛せんの敷かれた廊下や緻密な襖絵、精巧な飾り付けなど大正建築美術の粋を集めたお部屋の数々が皆さまを大正ロマンの世界へ誘います。』 そうなんだよ。店の建築がすごいのだ。かつて飛田新地が栄えていた大正時代には一見さんは決して足を踏み入れることは出来ない高級遊郭だった”百番”の跡地。店の正面は京都醍醐寺三宝院の唐門の扉構えで、待合所は東照宮陽明門、中庭には住吉大社の太鼓橋、といった感じの混沌とした建築物・・・。豪華絢爛というよりは40年くらい前の任侠映画の世界に紛れ込んだ気分になる店でした。私、丁度出かける前に千と千尋を見ていたので、あの建築は楽しめた。「油屋」もそういう部分は描写されていないけど、そういう店なんだろうと思いながら見ていたいやな大人です(だって玄関に「回春」なんて衝立があるもの!)。 私たちが通されたのは普通の客間みたいな部屋だったしなー。まぁおもしろい作りな事は確かなので、建築に興味がある人やタカムラ小説(照柿)が好きな人は一度くらい行ってみるといいかも。今回の送別会自体が半分タカムラーだったしね。 しかしジャンジャン横町(新世界周辺)は学生時代からたまに遊びに行くけど、さすがに山王(飛田新地のある地区)には出入りしたことがなかった。思えばジャンジャン横町って名前自体、飛田の呼び込み衆が客寄せに三味線をジャンジャン弾くのが聞こえてきたからだものな・・・(役に立たない豆知識)。
まぁシンコが居なくなるのは寂しいなぁ。 送別会は結局いつものように、おたく大会みたいになってしまい、 同人誌とか龍騎の写真集を眺めたりしてました・・・個室になるとすぐこうだ・・・!自分ちの居間と勘違いしすぎ! ハルナさんが頬を赤らめながら取り出した善行ラミカを見て「あ、シム・マスオ!」とか言ってごめん(笑)。ジャンルが全然一致しない人たちが集まって年下攻め論とかをやっていたよ・・・(全員いい歳の大人です)。
しかし送別会ってあんなんでいいんだろうか・・・。 シンコさん、またイベントであうのを楽しみにしてまっす! カバ跡がんばってね!!
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